組織犯罪対策部
組織犯罪対策部(そしきはんざいたいさくぶ)とは、日本の警察組織のうち、主に暴力団、銃器や違法薬物の使用・密売買、日本の外国人(既出国者も含む)による犯罪対策を目的とする内部組織の一つ。旧来は刑事部等において捜査第四課と呼ばれていた部局が独立して設置されてきている。
種類
日本の警察を統括する警察庁では警察庁刑事局内に以下を設置している。
- 組織犯罪対策部:警察庁刑事局
旧来より各警察本部においては、刑事部内に「捜査第4課」「暴力団対策課」「組織犯罪対策課」等の名称で設置している。兵庫県警察本部では山口組本部を抱えている関係で以前から「捜査第4課」ではなく「暴力団対策第1・2課」が置かれていた。
刑事部・交通部・警備部同様、警察本部長直轄で独立した一個の部として存在するのは以下の2本部。
また、独立した部ではないが、刑事部内に組織犯罪対策の専務部門として存在するのは以下の10本部。
警察庁刑事局組織犯罪対策部
警察庁刑事局における独立部門である。組織犯罪対策を企画・立案し、総合的に推進する。実際の捜査には関わらない。
- 組織犯罪対策企画課
- 暴力団対策課
- 薬物銃器対策課
- 国際捜査管理官
- 犯罪収益移転防止管理官
警視庁組織犯罪対策部
- 組織犯罪対策総務課
- 庶務係、組織犯罪対策企画係、組織犯罪対策管理係、組織犯罪対策情報係、組織犯罪対策指導係、組織犯罪対策教養係
- マネー・ローンダリング対策室
- 捜査第1-第6係
- 組織犯罪対策第一課
- 第1対策係(庶務)、第2対策係(情報収集)、第3 - 第6対策係(組織実態解明)、第7 - 第14対策係(取締り)
- 不正滞在対策室
- 第1-第7係
- 組織犯罪対策第二課
- 第1捜査係(課内庶務、国際事件調整)、第2捜査係(国際連絡調整)、第3-第23捜査係(国際犯罪捜査)
- 組織犯罪対策第三課
- 暴対企画係、暴力団情報管理係、暴力団規制第1 - 第6係、暴力団排除第1・第2係、保護対策第1 - 第2係、行政命令係、特殊暴力対策第1・第2係、特殊暴力犯捜査第1 - 第3係
- 暴力団対策情報室
- 暴力団対策情報係、暴力団指定第1 - 第6係、暴力団情報第1 - 第4係
- 組織犯罪対策第四課
- 暴力事件情報係、広域暴力団対策係、暴力犯特別捜査第1 - 第11係
- 組織犯罪対策第五課
- 銃器薬物対策第1係(課内庶務)、銃器薬物対策第2係(資料・統計)、銃器捜査指導係、薬物捜査指導係、銃器捜査第1 - 第6係、薬物捜査第1 - 第6係
- 組織犯罪対策特別捜査隊
- 隊本部(庶務係、管理係)、各班
福岡県警察本部暴力団対策部
2010年1月、福岡県警察は、警察本部としては警視庁に次いで2番目に部として独立させた。部長は警視正、副部長兼北九州地区暴力団総合対策現地本部長も警視正。
- 組織犯罪対策課 - 国際捜査室、保護対策室、暴力団排除調査係、北九州地区暴力団排除調査係
- 暴力団犯罪捜査課 - 特定事件捜査係、特別捜査班
- 北九州地区暴力団犯罪捜査課 - 専従捜査員約80名配置
- 薬物銃器対策課 - 密輸対策センター
参照
※警視庁の組織については
を参考にしている。