米光一成

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Hatotomagi (会話 | 投稿記録) による 2016年2月11日 (木) 13:59個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

米光 一成(よねみつ かずなり、1964年 - [1])は日本ゲームクリエイターライター俳人、元立命館大学映像学部教授、デジタルハリウッド大学客員教授。

略歴

広島修道大学人文学部英語英文学科卒業。1987年コンパイルに入社。同社初の専門企画職として、『魔導物語』や『ぷよぷよ』などのタイトルを生み出す。これらはシリーズ化され、同社の看板タイトルとして長く知られる事となった。

その後企画部主任を務めるも、社長との意見の不一致など様々な理由から1992年退社。同社のスタッフが設立したスティングに移籍。2001年に退社するまで看板クリエイターとして『バロック』などを手がける。

2002年麻野一哉飯田和敏とともに「ベストセラー本ゲーム化会議」(原書房)を執筆。ゲームクリエイターの視点から文学作品を論ずるスタイルが好評を受け、それ以降文芸評論的な活動も増えている。ビジネス書の執筆もある。 「POPEYE」(マガジンハウス)での連載「あわてない読書」や、ポータルサイト「Excite」にてレビューコーナーを受け持つなどライターとしても活躍。

現在はフリーのクリエイターとしてオンラインゲーム・モバイルコンテンツを中心に手がける傍ら、作家・研究活動も盛んに行っている。2007年から2014年までは立命館大学映像学部教授として、後進育成にも励んだ。2015年よりデジタルハリウッド大学客員教授。千野帽子長嶋有堀本裕樹とともに句会ライブ「東京マッハ」に参加。

講座・講演の講師としては「池袋コミュニティカレッジ」で2004年10月から「デジタルコンテンツ仕事術」「発想力トレーニング」「五七式発想力トレーニング」「文章力トレーニング講座」「読みのレッスン」「文章力道場」など、毎年タイトルを変えながら継続中。

宣伝会議」(東京・大阪など)では「編集・ライター養成講座」「WEBライター講座」で「発想力トレーニング講座」の講師を担当。「編集・ライター養成講座 上級コース プロフェッショナル・ライティングクラス」の専任講師も務める。

電書活動

電子書籍を電書と呼び、「宣伝会議 編集・ライター養成講座 上級コース プロフェッショナル・ライティングクラス」の受講生を中心に、2010年、電書部を設立。自身が部長。2010年7月に電書を対面販売する「電書フリマ」を開催。9月には、部長を畑菜穂子と交代。11月、「電書フリマZ」を開催。2011年、「電書雑誌よねみつ」を創刊。[1]企画監督したiPhoneアプリ「電書カプセル」を2013年6月18日にリリース。[2]

担当作品

コンパイル

  • アレスタ(MSX2/セガマークIII):企画、脚本
  • 魔導師ラルバ(MSX2):企画、脚本
  • 魔導物語1-2-3(MSX2/PC-98):企画、監督、脚本
  • ぷよぷよ(ファミリーコンピュータディスクシステム/MSX2):企画、監督
  • 上記の他、ディスクステーション(MSX2/PC-98)収録の小作品を数作担当
    • 『赤い相撲』、『あっぷるそーするーむ』、『ちるどれんうぉーず』などを担当

スティング

  • トレジャーハンターG(スーパーファミコン、発売元:スクウェア):ディレクション
  • バロック(プレイステーション):ディレクション、ゲームデザイン、ラジオCMテキスト、ジャケット・CD・マニュアルデザイン
    • バロックシンドローム(プレイステーション):監修
  • こぐるぐるぐる(ゲームボーイカラー)

その他

  • キングオブワンズ(携帯電話、配信元:なつゲー/LiveWare):ゲームデザイン
  • 一直線クエスト1&2(携帯電話、配信元:三文堂):ディレクション

その他、ボクシングゲーム、シューティングゲーム、スゴロクゲームなどを開発。

著書

  • 仕事を100倍楽しくするプロジェクト攻略本(ベストセラーズ・2007)
  • 自分だけにしか思いつかないアイデアを見つける方法―“企画の魔眼”を手に入れよう(日本経済新聞出版社・2010)
  • 『米光一成ブックレビューVol.1 新刊めったくたガイド2005年編』(インプレスR&D・2014)
  • 『米光一成ブックレビューVol.2 新刊めったくたガイド2006年編』(インプレスR&D・2014)
  • 『思考ツールとしてのタロット』(kindle・2014)
  • 『あたらしいじゃんけんをつくろう: シリーズ:表現の土台を鍛える1』(kindle・2015)

共編著

  • 『ベストセラー本ゲーム化会議』麻野一哉,飯田和敏共著(原書房・2002)
  • 『日本文学ふいんき語り』麻野一哉,飯田和敏共著(双葉社・2005)
  • 『デジタルの夢でメシを食うためにボクらは!』編著(マイクロマガジン社・2006)
  • 『スピンドル式 鍛えない脳』麻野一哉,飯田和敏共著(しょういん・2007)
  • 『恋愛小説ふいんき語り』麻野一哉,飯田和敏共著(ポプラ社・2007)
  • 『誰でも作れる電子書籍 今すぐできる制作から販売まで』小沢高広,電子書籍部共著(インプレス・2010)
  • 『男の鳥肌名言集』(編・角川書店・2013)
  • 『木下古栗を読む: スポークンワードVol.2』柴崎友香,長嶋有,豊﨑由美共著(kindle・2014)
  • 『川崎徹を読む: スポークンワードVol.3』柴崎友香,長嶋有,豊﨑由美共著(kindle・2015)
  • 『古谷田奈月を読む: スポークンワードVol.4』柴崎友香,長嶋有,豊﨑由美共著(kindle・2015)

脚注

  1. ^ a b 「挑む 変化のときに――電書フリマや電子書籍を仕掛ける ゲーム作家、立命館大教授 米光一成さん(46)」『朝日新聞』2011年1月16日付朝刊、第12版、第14面。
  2. ^ http://kai-you.net/article/635

関連項目

外部リンク