点取占い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。240b:252:680:a900:8148:5af5:bc51:eaa (会話) による 2021年6月24日 (木) 17:15個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎関連項目)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

点取占い(てんとりうらない)とは、駄菓子屋などで売られている子供向けのおみくじ

概要

点取占いのパッケージと同封のおみくじ
点取占いのおみくじの内容

点取占いは、パッケージ単位で「点取占い」と書かれた十数本の占いのおみくじが入っていて、それぞれ色の異なるインクが使われている。

おみくじ自体は薄い紙に糊付けしてあるため、慎重に封をはがさないと破けるおそれがある(おみくじの内容の画像右上の例)。

おみくじの封を開けると、横長の紙に以下のように縦書きの数行のメッセージにイラストや点数が添えられている。

例「気をつけないと又失敗するぞ ●4点」「もしも百万円を拾ったらどうする ○10点」

点数は1~10点まであり、点数の上にある丸には白丸や半星()、黒丸が書かれていて、点数の高い占いには白丸、低いものは黒丸になることが多い。

メッセージは600種類以上でシュールな内容も多数あり[注 1]ヘタウマのようなイラストが描かれていることから、その筋のファンも多くいる。

商品名は『点取占い』(正しくは「点取」と「占い」間に「?」が入る)だが、『点取占い』と書かれることもある[注 2]

おみくじの封を開けて自分の運勢を占う他にはパッケージの裏面に書かれている遊び方によると、開けたおみくじの点数の合計で自分を評価するのと、二人で点数の合計を競うやり方もある。

小史

昭和10年頃、大阪府松屋町の玩具商の宮城隆一が『点取辻占い』として売り出したのが始まりで、戦争で一時は途絶えたが、1963年に復刻された。東大阪市のワカエ紙工で作られていたが、2017年に生産を終了した。[1][2]

関連商品

  • タカラトミーから『点取占い』(プラットフォーム:Windows95)としてCD-ROMで発売された。
  • ピーアンドエー株式会社(東大阪市)から『点取占いトランプ』が発売されていた。内容は本来の点取占いと同じ。
  • お祈り大明神 - セガメダルゲーム。点取占いの機能も付いている。
  • 上記のほか、インターネットのサイト上にアップロードされているフリーソフトや、モバイル対応の点取占いに類似したアプリも配信されている。

注釈

  1. ^ 戦前から使用されている名残で、旧仮名遣いや漢字の旧字体も用いられている。
  2. ^ 後述の参考図書のVOWなど。

出典

  1. ^ 昭和レトロだけど今時の若者にもヒット 「点取占い」の世界 - exciteニュース 2021年3月26日閲覧。
  2. ^ さよなら点取占い、また会う日まで! - 松屋町玩具問屋 まいど!タツヤブログです♪ 2021年3月26日閲覧。

参考図書

  • 『VOW 現代下世話大全』宝島社、1987年10月。ISBN 4-88063-339-9 :p.78~85。

関連項目

外部リンク