森山京
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森山 京(もりやま みやこ、1929年〈昭和4年〉7月10日[1] - 2018年〈平成30年〉1月7日[1])は、日本の童話作家、コピーライター。化粧品のCMコピー「25歳はお肌の曲がり角」の作者[1]。
来歴
[編集]東京都大森生まれ[2]。兵庫県立福崎高等女学校卒業[1]、神戸女学院大学中退[1]。大阪阪急百貨店宣伝部勤務を経てフリーのコピーライターとなり[1]、日本デザインセンターで活動した[1][3]。40歳から創作を始める。1968年「子りすが五ひき」で講談社児童文学新人賞佳作[1]、翌年児童文学作家としてデビュー[1]。1983年『ねこのしゃしんかん』(講談社)でボローニャ国際児童図書展エルバ賞特別賞受賞[1]。1989年「きつねのこ」シリーズで路傍の石幼少年文学賞[1]、1990年『あしたもよかった』で小学館文学賞[1]、1996年『まねやのオイラ旅ねこ道中』で野間児童文芸賞[1]、1999年『パンやのくまちゃん』でひろすけ童話賞[1]、2009年『ハナと寺子屋のなかまたち』で赤い鳥文学賞を受賞[1]。2014年、日本児童文芸家協会より児童文化功労者表彰[1]。
2018年1月7日、脳出血のため、神奈川県横浜市の自宅で死去[3]。88歳没。
著書
[編集]- 『こりすが五ひき』(講談社) 1969、のち青い鳥文庫
- 『こりすのはんかち』(銀河社) 1975
- 『森のゆうびんや』(フレーベル館) 1976
- 『こうさぎのジャムつくり』(フレーベル館) 1977
- 『おかあさんになったつもり』(フレーベル館) 1979
- 『おおきなさくらのきのしたで』(フレーベル館) 1980
- 『ねぼけてなんかいませんよ』(フレーベル館) 1980
- 『もうねむたくてねむたくて』(フレーベル館) 1981
- 『おとうさんはライオンみたい』(フレーベル館) 1981
- 『おしゃべりねこ大かつやく』(小峰書店) 1981、のちてのり文庫
- 『いちごだいすき』(フレーベル館) 1982
- 『ドレミファ・ドーナツふきならせ』(フレーベル館) 1982、再刊 2002
- 『こうさぎのあいうえお』(小峰書店) 1983
- 『しっぽの長いねこの話』(フレーベル館) 1983
- 『こぶたのむぎわらぼうし』(小峰書店) 1983
- 『ねこのしゃしんかん』(講談社) 1983
- 『ポテト・チップスができるまで』(小峰書店) 1984
- 『きつねののぞきめがね』(講談社) 1984
- 『大きくてもちっちゃいかばのこカバオ』(偕成社) 1984、のち風濤社(木村かほる絵) 2016
- 『まだまだちっちゃいかばのこカバオ』(偕成社) 1985
- 『ひっこしをしたかばのこカバオ』(偕成社) 1988
- 『おるすにしつれいいたします』(講談社) 1984
- 『きいろいばけつ』(あかね書房) 1985
- 『あのみちこのみち』(フレーベル館) 1985
- 『友だちごっこもわるくない』(小峰書店) 1985
- 『ぞうくんねずみくん』(小峰書店) 1985
- 『しゃしんかんのメリークリスマス』(講談社) 1985
- 『親カバ子カバカバダバダ』(あかね書房) 1985
- 『こぶたはめいたんてい?』(講談社) 1986
- 『ほんとにほんとのくまたろうくん』(偕成社) 1986
- 『へびくんぞうくん』(小峰書店) 1986
- 『つりばしゆらゆら』(あかね書房) 1986
- 『いのししイノタのいたずらノート』(ひさかたチャイルド) 1986
- 『クマコフさん、もういちど』(教育画劇) 1986
- 『こうさぎのかるたつくり』(小峰書店) 1986
- 『ぶたのモモコはバレリーナ』(黒井健絵、小峰書店) 1986
- 『ぶたのモモコとフルーツパーラー』(小峰書店) 1993
- 『わたしのなまえはゴリラ・リラ』(小峰書店) 1986
- 『ぼくだけしってる』(あかね書房) 1987
- 『5ひきのまんなか』(フレーベル館) 1987
- 『星ふり高原夏ものがたり』(講談社) 1987
- 『わにくんぞうくん』(小峰書店) 1987
- 『あわてんぼころたのにちようび』(講談社) 1987
- 『青い帽子の物語』(小峰書店) 1987
- 『たからものとんだ』(あかね書房) 1987
- 『しりとりこねこ』(国土社) 1987
- 『いいものもらった』(小峰書店) 1987
- 『かやこのねがい』(ひさかたチャイルド) 1988
- 『あのこにあえた』(あかね書房) 1988
- 『ともだちの木 ツネキチのばあいは…』(理論社) 1988
- 『子だぬきタンタ化け話』(教育画劇) 1988
- 『パパはポンちゃん』(あかね書房) 1988
- 『ほんとはともだち』(講談社) 1989
- 『ぼくがまどをあけたら』(フレーベル館) 1989
- 『おはなしぽっちり』(小峰書店) 1989
- 『お面をつけた男の子』(佼成出版社) 1989
- 『だれが一ばん』(草土文化) 1989
- 『あしたもよかった』(小峰書店) 1989
- 『こぶたのもしもし』(フレーベル館) 1989
- 『おばあちゃんどこにいますか』(ポプラ社) 1989
- 『ももたろうくん』(ひくまの出版) 1990
- 『こぶたブンタのチョコレート』(講談社) 1990
- 『こぶたブンタのシンデレラ』(講談社) 1990
- 『こぶたブンタのネコフンジャッタ』(講談社) 1991
- 『おばあさんのメリークリスマス』(国土社) 1990
- 『あきらくんかおるちゃん』(あかね書房) 1990
- 『さちこちゃんたくやくん』(あかね書房) 1991
- 『なおとくんはるかちゃん』(あかね書房) 1992
- 『まりこちゃんやすきくん』(あかね書房) 1992
- 『らいたくんわかばちゃん』(あかね書房) 1992
- 『うれしいポケット』(新日本出版社) 1991
- 『うそっこうさぎ』(文化出版局) 1992
- 『森のクンクン』(小峰書店) 1992
- 『クンクンのたんけん』(小峰書店) 1993
- 『おばあちゃんの大きな手』(文渓堂) 1992
- 『なかよしボール』(小学館) 1992
- 『おにの子フウタ』(あすなろ書房) 1992
- 『ももこのひなまつり』(教育画劇) 1993
- 『いいおへんじをまってます』(佼成出版社) 1993
- 『くまさんのあかいくるま』(偕成社) 1993
- 『おかえりくまくん』(佼成出版社) 1993
- 『クマさんたら、クマさん』(理論社) 1994
- 『くまさんにであった』(偕成社) 1994
- 『まねやのオイラ』(講談社) 1994
- 『おおきくなったら』(ポプラ社) 1994
- 『ながいながいおるすばん』(ポプラ社) 1994
- 『おてがみもらったおへんじかいた』(あかね書房) 1996
- 『あのいろこのいろなにかこう』(アリス館) 1995
- 『いっしょになみだ』(教育画劇) 1995
- 『まねやのオイラ旅ねこ道中』(講談社) 1996
- 『ねこのしゃしんかん』(講談社) 1996
- 『しゃしんかんのメリークリスマス』(講談社) 1996
- 『おとうとねずみチロのはなし』(講談社) 1996
- 『おとうとねずみチロはげんき』(講談社) 1997
- 『おとうとねずみチロとあそぼ』(講談社) 1997
- 『きつねのきのじ』(ポプラ社) 1997
- 『コスモス』(岩崎書店) 1997
- 『12のつきのちいさなおはなし』(童心社) 1997
- 『すてきなバスケット』(フレーベル館) 1997
- 『まほうつかいのクリスマス』(あかね書房) 1997
- 『まねっこだいすき』(ベネッセコーポレーション) 1998
- 『パンやのくまちゃん』(あかね書房) 1998
- 『あやとりひめ 五色の糸の物語』(理論社) 1998
- 『とりかえっことりかえっこ』(教育画劇) 1999
- 『だめねこのいっしょうけんめい』(ポプラ社) 1999
- 『ズボンだいすき』(ポプラ社) 1999
- 『おめめがさめた』(ポプラ社) 1999
- 『おおきなオムレツ』(ポプラ社) 1999
- 『くらべっこ』(ポプラ社) 1999
- 『たからばこ』(ポプラ社) 1999
- 『とおる』(ポプラ社) 2000
- 『うちへおいで』(ポプラ社) 2000
- 『あたたかいおくりもの』(ポプラ社) 2000
- 『うみをみに』(ポプラ社) 2000
- 『ともだちほしい』(ポプラ社) 2001
- 『おおきなテーブル』(ポプラ社) 2001
- 『すてきなバスケット』(フレーベル館) 2001
- 『こうさぎのジャムつくり』(フレーベル館) 2002
- 『てんぐちゃん』(理論社) 2002
- 『くまさんのいす』(講談社) 2002
- 『森のゆうびんや』(フレーベル館) 2002
- 『おかあさんになったつもり』(フレーベル館) 2002
- 『クー』(ポプラ社) 2003
- 『おさらのぞうさん』(小峰書店) 2003
- 『てんぐちゃんとふたごのおに』(理論社) 2004
- 『ちいさなはなよめ』(教育画劇) 2004
- 『おべんともって』(偕成社) 2004
- 『くまちゃん、どこいくの』(ポプラ社) 2004
- 『くまさんとパン』(ポプラ社) 2005
- 『くまさんとおちば』(ポプラ社) 2005
- 『くまさんのびょうき』(ポプラ社) 2005
- 『いすがにげた』(ポプラ社) 2005
- 『あそびましょ』(草炎社) 2005
- 『山と川と海と サチとユウタの物語』(小峰書店) 2005
- 『ハナさん おばあさんの童話』(ポプラ社) 2006
- 『まってる』(偕成社) 2006
- 『てんぐちゃんのおまつり』(理論社) 2006
- 『パコ』(ポプラ社) 2007
- 『いきてるよ』(ポプラ社) 2007
- 『ともだちみつけた』(あかね書房) 2008
- 『ハナと寺子屋のなかまたち 三八塾ものがたり』(理論社) 2008
- 「もりやまみやこ童話選」全5巻(ポプラ社) 2009
- 『おおなべこなべ』(童心社) 2009
- 『いいことがありました』(偕成社) 2010
- 『みずたまり』(松成真理子 え 偕成社) 2011
- 『丘の木ものがたり』(ふくざわゆみこ絵、講談社) 2011
- 『バスがくるまで』(黒井健え、小峰書店) 2011
- 『またおいで』(いしいつとむ絵、あかね書房) 2011
- 『一さつのおくりもの』(鴨下潤絵、講談社) 2012
- 『だれかさんのかばん』(高橋和枝絵、ポプラ社) 2012
- 『ありがとうっていいもんだ』(ささめやゆき絵、文渓堂) 2012
- 『おさきにどうぞ』(ささめやゆき絵、文渓堂) 2013
- 『ねぼけてなんかいませんよ』(佐野洋子絵、フレーベル館) 2013
- 『あしたあさってしあさって』(はたこうしろう絵、小峰書店) 2014
- 『りんごの花がさいていた』(篠崎三朗絵、講談社) 2014
- 『とんだ、とべた、またとべた!』(黒井健絵、ポプラ社) 2014
- 『なかよくなれたね』(ささめやゆき絵、文渓堂) 2015
- 『リンちゃんとネネコさん』(野見山響子絵、講談社) 2017
- 『ハンカチさがし』(岡田千晶絵、文渓堂) 2018
- 『おばあちゃんのわすれもの』(100%ORANGE絵、のら書店) 2018
共著
[編集]翻訳
[編集]- 『あそぶのいっしょ』(ニック・バターワース、小学館) 1994.9
- 『おかいものいっしょ』(ニック・バターワース、小学館) 1994.9
- 『おてつだいいっしょ』(ニック・バターワース、小学館) 1994.9
- 『おやすみいっしょ』(ニック・バターワース、小学館) 1994.9
- 『ハネスうさぎはゆうびんやさん』(バーナデット・ワッツ、講談社) 1999.3
- 『ハネスうさぎのたんじょうび』(バーナデット・ワッツ、講談社) 2000.4
- 『ハネスうさぎのクリスマス』(バーナデット・ワッツ、講談社) 2000.10
- 『おばけのウー』(アナ・マルティン・ララニャガ、小学館) 2000.12
- 『ずーっといっしょ』(マリアン・クシマノ、講談社) 2002.6
- 『おやすみハリー』(キム・ルイス、小学館) 2003.12
- 『みみをすましてごらん』(メアリー・オニール、講談社) 2004.11
- 『とべたよハリー』(キム・ルイス、小学館) 2006.1
- 『ようこそクリスマス』(マリアン・クシマノ・ラヴ、講談社) 2006.10
- 『ゆきのまちかどに』(ケイト・ディカミロ、ポプラ社) 2008.10
- 『いのちの木』(ブリッタ・テッケントラップ作絵、ポプラ社) 2013
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p “追悼「大好きな本のなかに、止まり木のような居場所を」 森山京(もりやまみやこ)先生が作品に託したもの -”. ポプラ社. 2023年1月10日閲覧。
- ^ 福高卒の著名人 兵庫県立福崎高等学校公式Webサイト
- ^ a b 児童文学作家・森山京さん脳出血のため死去 『きつねの子』シリーズなど ORICON NEWS) 2018年1月10日