李恩成
| 李恩成 イ・ウンソン | |
|---|---|
| 誕生 |
1936年 東京都 |
| 死没 |
1988年1月30日 慶尚北道醴泉郡 |
| 職業 | 脚本家、小説家 |
| 言語 | 朝鮮語 |
| 国籍 |
韓国 |
| 活動期間 | 1966-1988 |
| 代表作 | 『許浚』 |
| デビュー作 | 『錆びた線』（脚本） |
 ウィキポータル 文学 | |
| 李 恩成 | |
|---|---|
| 各種表記 | |
| ハングル： | 이은성 |
| 漢字： | 李恩成 |
| 発音： | イ・ウンソン |
| ローマ字： | LEE Eun-sung |
李 恩成（イ・ウンソン、男性、ハングル: 이은성、ラテン翻字: LEE Eun-sung、1936年 - 1988年1月30日[1]）は、東京都出身で韓国の脚本家・小説家[脚注 1]。
生涯[編集]
1936年、東京都内にて在日朝鮮人二世として誕生し、太平洋戦争終戦後に韓国に帰国した。経済的に恵まれない生活に朝鮮戦争での混乱が重なり学業を続けられなくなったため小学校を3年次で中退、以後は独学で学んだ。
1967年、東亜日報新春文芸のシナリオ部門に当選。1969年、映画『あなた』で第6回韓国演劇映画芸術大賞および第15回アジア太平洋映画祭脚本賞を受賞した。
1975年9月よりMBCで放送を開始したテレビドラマ『執念』で脚本を担当。李氏朝鮮中期に実在した医官許浚の生涯を描いたこの作品は第12回韓国演劇映画テレビ芸術大賞テレビ番組部門作品賞を受賞した[2]。翌1976年にはチェ・イニョン監督、イ・スンジェ主演で映画化され、第13回韓国演劇映画テレビ芸術大賞映画部門で脚本賞を受賞している。
友人である李珍燮の薦めで『執念』の脚本を小説化する事を決意[3]。1984年11月より、週刊誌『月曜健康』（後、『週刊釜山』と名称変更）に『東医宝鑑』のタイトルで連載を開始したが、1988年1月に心筋梗塞のため死去[3]。未完に終わった同作品は、1990年に出版された[4]。
作品[編集]
脚本[編集]
映画[編集]
| 年 | タイトル | 原題 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1967 | 終電で来る客たち | 막차로 온 손님들 | |
| 1968 | 女 | 여/女 | |
| 迷路 | 미로 | ||
| 日蝕 | 일식/日蝕 | ||
| カール・マルクスの弟子たち | 칼맑스의 제자들/칼맑스의 弟子들 | ||
| 木々は坂に立つ | 나무들 비탈에 서다 | 黄順元の小説の脚色 | |
| 1969 | 女に生まれて | 여자로 태어나서/女子로 태어나서 | |
| 暗殺者 | 암살자 | 李御寧の小説の脚色 | |
| 生命 | 생명/生命 | ||
| あなた | 당신 | 田炳淳の小説の脚色 第6回韓国演劇映画芸術大賞 第15回アジア太平洋映画祭脚本賞受賞 | |
| 1970 | 怒り | 분노 | |
| 父さん母さん長生きしてね | 아빠엄마 오래사세요 | ||
| 1971 | 家を出た女 | 집을 나온 여자/집을 나온 女子 | |
| 1972 | この生命、もう一度 | 이 생명 다시한번 | |
| 1975 | 太白山脈 | 태백산맥 | |
| 何故それをしたのか | 왜 그랬던가 | ||
| 炎 | 불꽃 | 鮮于煇の小説の脚色 | |
| 1976 | 執念 | 집념/執念 | 自身が脚本を担当したテレビドラマの映画化 第13回韓国演劇映画芸術賞 第16回大鐘賞映画祭 第13回韓国演劇映画テレビ芸術大賞受賞 |
| 1978 | 栗谷と申師任堂 | 율곡과 신사임당 | |
| 1979 | シムブァッタ | 심봤다 | |
| 1980 | 地鳴り | 땅울림 | |
| 1988 | カムドン | 깜동 |
テレビドラマ[編集]
以下の作品は[1]に基づく。
| 年 | タイトル | 原題 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1972 | 大院君 | 대원군 | MBC放送 |
| 1973 | 名人百選 | 名人百選 | KBS放送 |
| 世宗大王 | 세종대왕 | KBS放送 | |
| 1974 | 姜邯賛 | 강감찬 | MBC放送 |
| 成春香[5] | 성춘향 | MBC放送 | |
| 1975 | 忠義 | 충의 | KBS放送 |
| カギャゴギョ | 가갸거겨 | MBC放送 | |
| 執念 | 집념 | （-1976）MBC放送 | |
| 1976 | 禮成江 | 예성강 | MBC放送 |
| 夕立[6] | 소나기 | MBC放送 | |
| 1977 | 巨商 林尚沃 | 巨商 임상옥 | MBC放送 |
| 海龍、水から海へ | 해룡 물에서 바다로 | 放送局不明 | |
| 1978 | 月よ月よ明るい月よ[7] | 달아 달아 밝은 달아 | MBC放送 |
| 鵞鳥[8] | 기러기 | KBS放送 | |
| 1979 | 天と地の間 | 땅과 하늘 사이 | TBC放送 |
| 願い[9] | 소망 | MBC放送 | |
| 最後の証人[10] | 최후의 증인 | MBC放送 | |
| 1980 | 義親王 | 의친왕 | MBC放送 |
| 1981 | 等身仏 | 등신불 | KBS放送 KBS TV文学館放送作品 |
| 1983 | 開国 | 개국 | KBS放送 |
| 土亭 李之菡 | 토정 이지함 | MBC放送 | |
| 桐里 申在孝 | 동리 신재효 | MBC放送 | |
| 古山子 金正浩 | 고산자 김정호 | MBC放送 | |
| 廣大歌[11] | 광대가 | MBC放送 | |
| 1984 | 旌善アラリ | 정선 아라리 | KBS放送 |
| 愛する人々 | 사랑하는 사람들 | KBS放送 | |
| 1985 | 8.15問題作シリーズ 人間の壁 | 8.15 문제작 시리즈 인간의 벽 | MBC放送 |
| 1986 | 女心 | 女心/여심 | KBS放送 |
| 1987 | 余糧別曲 | 여량별곡 | MBC放送 MBCベストセラー劇場放送作品 |
脚注[編集]
文献[編集]
- ^ a b c 집념의 작가 李恩成 （朝鮮語） 朴西林公式サイト 2013.10.2 08:01 (UTC) 閲覧
- ^ TV드라머 作品賞에「執念」 （朝鮮語） 京郷新聞 1976.3.17付記事（NAVER内）
- ^ a b 李恩成 著、朴菖煕 訳『許浚 心医の域に達する』 下（初版）、結書房、東京都、2003年4月30日、537頁。ISBN 978-4342625824。
- ^ 李恩成、前掲書、535頁。
- ^ 人氣투표로 主演결정 （朝鮮語） 東亜日報 1974.3.7付記事（NAVER内）
- ^ MBC TV 특집 드라머 「소나기」 （朝鮮語） 京郷新聞 1976.6.24付記事（NAVER内）
- ^ 物質문명에병든 現代풍자 （朝鮮語） 京郷新聞 1978.11.6付記事（NAVER内）
- ^ 새연속극「기러기」KBS TV 방영 （朝鮮語） 京郷新聞 1978.9.19 p.6（NAVER内）
- ^ 김정호 이야기의「소망」 （朝鮮語） 東亜日報 1979.05.08 p.8（NAVER内）
- ^ MBC「최후의 증인」 （朝鮮語） 京郷新聞 1979.06.22 p.5（NAVER内）
- ^ 모든장면 野外녹화로 MBC드라머「廣大歌」 （朝鮮語） 京郷新聞 1983.10.14 p.12（NAVER内）
