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春の声

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春の声』(はるのこえ、Frühlingsstimmen作品410は、ヨハン・シュトラウス2世が作曲したワルツ

概要

1882年にヨハン・シュトラウス2世は、ピアニストであり親友でもあった当時71歳のフランツ・リスト即興演奏パーティで同席した時、余興でまとめ上げたといわれる。公開の初演時には、コロラトゥーラソプラノ歌手のビアンカ・ビアンキのためにオーケストラ伴奏付きの歌曲として発表され、同年の3月1日にアン・デア・ウィーン劇場で行なわれ、大成功を収めた。当時ヨハン・シュトラウス2世も3度目の結婚で得た幸福感を味わっていたことが、曲名や曲想に反映されたという説もある。

今日では声楽なしのオーケストラによる短縮された演奏で行なわれているが、1987年ニューイヤーコンサートでは、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮とキャスリーン・バトルによる演奏が行なわれた。当コンサートにおいてゲストを招く演出は、現在までこの1度きりである。

日本では毎日放送系の長寿番組「皇室アルバム」のテーマ音楽として長らく親しまれ、東陽一監督、川上麻衣子寺田農主演の映画「うれしはずかし物語」(全編シュトラウスの音楽を用い、物語にも若干「こうもり」を意識した面がある)の主題曲にも用いられている。

構成

短い序奏に続き、第1ワルツが始まる。その後3つのワルツとコーダが続く簡素な構成である。演奏時間は約6分。