日高山脈襟裳国定公園

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日高山脈襟裳国定公園(ひだかさんみゃくえりもこくていこうえん)は、 北海道南部にある国定公園である。日高山脈を中心とした山間部と襟裳岬近辺の海岸、そしてアポイ岳から成る複合公園となっている。

1950年昭和25年)に襟裳道立公園、1958年に襟裳道立自然公園となり、1981年に国定公園に指定された[1]

自然

日高山脈は全国有数の氷河地形が見られる山脈として知られ、20もの圏谷(カール)地形が見られる。最高峰は幌尻岳の標高2,052mで、一帯には厳しい気候故に手付かずの自然が多く、エゾシカヒグマなどの大型獣類が棲息。

襟裳岬近辺は海岸段丘が発達しており、海蝕による急崖が発達している。岬から東部に広がる黄金道路の沿線は古くから難所として知られてきた。

アポイ岳は国定公園特別保護地区で、「アポイ岳高山植物群落」として特別天然記念物にも指定されている。寒冷地独特の高山植物の宝庫。しかし、心ない観光客らによる盗掘の被害も深刻であり、独自の植生分布、生態系が危機に立たされている。

脚注

  1. ^ 1981年昭和56年)10月1日指定