押見修造
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押見 修造(おしみ しゅうぞう、1981年[1] - )は、日本の漫画家。群馬県出身[1]。
来歴
2002年ちばてつや賞ヤング部門優秀新人賞受賞[2]。2003年、別冊ヤングマガジンにて『スーパーフライ』でデビュー[2]。同年より同誌で『アバンギャルド夢子』の連載を開始[2]。『漂流ネットカフェ』はテレビドラマ化され、『悪の華』はテレビアニメ化された。また2014年には『スイートプールサイド』が映画化されている[3]。
2015年7月現在、『別冊少年マガジン』にて『ハピネス』、『漫画アクション』にて『ぼくは麻理のなか』を連載中。
エピソード
中学一年生の時、父親にルドンの絵や、萩原朔太郎の詩などを教えられ、『ドグラ・マグラ』やガロを愛読[4]。大学に入学してから漫画を描き始める[5]。
また、中学二年生の頃より吃音を患っており、吃音を題材とした作品『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』を発表している[6]。押見は同作品の単行本あとがきに、吃音が故に普段より人の表情や仕草から感情を読み取る能力が発達し、これが漫画の登場人物の表情を描く時に生かせているのかもしれないといい、また吃音のせいで言いたかった事が言えなかった事が心に封じ込められていたことを漫画と言うかたちで爆発させることができた、自身が吃音でなければ漫画家にはなれなかったかもしれない、なる旨を記している。
その後、自伝漫画[7]によれば、20歳くらいの頃に講談社週刊ヤングマガジン編集部に持ち込み。二人の編集者に「ひどいが、おもしろい」と言った評価を受ける。その作品は同誌の月間賞奨励賞を受賞し、賞金5万円を得た。その後同誌で「ちんこ」を見たがる女子高生の漫画『アバンギャルド夢子』や「サキュバスが風俗経営をして精を搾り取ったあげく世界滅亡」する漫画『デビルエクスタシー』などを連載。押見はこのような漫画を良く載せて貰えたものだと述懐している。
作品リスト
- スーパーフライ(2001年)
- 単行本『アバンギャルド夢子』に収録。
- 真夜中のパラノイアスター
- アバンギャルド夢子(2003年、週刊ヤングマガジン、講談社、全1巻)
- 超常眼球 沢田(2003年、別冊ヤングマガジン 2003年12月25日号)
- スイートプールサイド(2004年、週刊ヤングマガジン→2011年、別冊少年マガジン再掲載、全1巻)
- デビルエクスタシー(2005年 - 2006年、週刊ヤングマガジン→別冊ヤングマガジン、全4巻)
- ユウタイノヴァ(2007年 - 2008年、週刊ヤングマガジン、全2巻)
- 漂流ネットカフェ(2008年 - 2011年、漫画アクション、双葉社、全7巻)
- 惡の華(2009年 - 2014年、別冊少年マガジン、講談社、全11巻)
- 志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2011年 - 2012年、ぽこぽこ、太田出版、全1巻)
- ぼくは麻理のなか(2012年 - 、漫画アクション、既刊7巻)
- ハピネス(2015年 - 、別冊少年マガジン、既刊2巻)
脚注
- ^ a b “【インタビュー】“純愛”を考えていたら体操服を盗む話ができあがった。 『惡の華』押見修造【前編】 ”. 宝島社 (2014年6月14日). 2014年6月19日閲覧。
- ^ a b c “コミックナタリー - 押見修造のプロフィール”. コミックナタリー. 2014年6月19日閲覧。
- ^ “漫画家・押見修造インタビュー「『スイートプールサイド』も『惡の華』も僕にとっては真っ当な青春」”. 東京産業新聞社. 2014年6月19日閲覧。
- ^ “『惡の華』がアニメ化のマンガ家・押見修造「初めての彼女から『おまえはクソムシだ』と言われた」”. 週プレnews (2013年4月8日). 2014年6月19日閲覧。
- ^ “『惡の華』がアニメ化のマンガ家・押見修造「初めての彼女から『おまえはクソムシだ』と言われた」 (3)”. 週プレnews (2013年4月8日). 2014年6月19日閲覧。
- ^ 『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』あとがき。
- ^ 「はじめての担当(ひと)」 週刊ヤングマガジン 2014年19号 p.223
外部リンク
- 講談社コミックプラス - 別冊少年マガジン - 別冊少年マガジン公式サイト