弥勒寺官衙遺跡
弥勒寺官衙遺跡(群) | |
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弥勒寺官衙遺跡と弥勒寺(奥) | |
種類 | 古代官衙・寺院 |
所在地 | 岐阜県関市池尻 |
座標 | 北緯35度30分19秒 東経136度53分39秒 / 北緯35.50519度 東経136.89403度座標: 北緯35度30分19秒 東経136度53分39秒 / 北緯35.50519度 東経136.89403度 |
弥勒寺官衙遺跡(みろくじかんがいせき)、または弥勒寺官衙遺跡群(みろくじかんがいせきぐん)は、岐阜県関市池尻ならびに美濃市大矢田にある遺跡である。弥勒寺跡の東に隣接することから弥勒寺東遺跡とも呼ばれる。国の史跡に指定されている[1]。
概要
律令制下の古代武儀郡衙(郡の役所)の遺構である。1994年(平成2年)に発掘調査が開始され、以後8次にわたり調査が行われ2007年(平成19年)に国の史跡に指定された。
文献に言及されている郡衙の施設(郡庁院、正倉院、
この一帯には弥勒寺跡、弥勒寺西遺跡があり弥勒寺官衙遺跡群として発掘調査が継続されている。1959年(昭和34年)に「弥勒寺跡 附:丸山古窯跡」として国の史跡に指定。2007年(平成19年)に周辺の遺跡を追加指定して、指定名称を「弥勒寺官衙遺跡群」と改めた[1]。2016年、池尻大塚古墳が追加で構成史跡に指定された。
遺構
- 正倉院
- 郡庁院
- 東西約50メートル×南北約60メートルの掘立柱塀で囲まれ、正殿と東西の脇殿を「品」字形に配置する建物群。この遺跡が発見される前は国府政庁でしかこの配置は確認されておらず郡衙の常識を覆す発見であった。
- 豪族居宅
- 評衙
円面硯など出土した遺物の一部は関市円空館の常設コーナーにて展示されている。