峰幸代

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オリンピック
ソフトボール
2008 女子

峰 幸代(みね ゆきよ、1988年1月26日 - )は、長崎県出身のソフトボール選手。ルネサステクノロジ高崎事業所女子ソフトボール部所属。ポジションは捕手。身長166cm。右投右打。2008年北京オリンピックソフトボール日本代表

来歴・人物

横浜市立瀬谷中学校を経て、2006年千葉県木更津総合高等学校卒業後、ルネサス高崎女子ソフトボール部入部。同年、日本リーグ1部新人賞、ベストナイン。2007年、世界ジュニア選手権代表。2008年北京オリンピックソフトボール日本代表

日本リーグ(年別成績)

  • 日本リーグ1年目 - チームの4番打者を任され、打率も.394を残すなど、安定したバッティングを見せる。
  • 日本リーグ2年目 - プレッシャーと投手リードを本格的に行った為か、打率が1割台と低迷。
  • 日本リーグ3年目 - 打率.413を残し、打撃成績5位。投高打低と言われるソフトボール(良い投手は防御率0点台)で、右打者でながら4割台の高打率を記録。
  • 日本リーグ4年目 - 打率.328、本塁打1、打点11の成績。
  • 日本リーグ5年目 - 打率.288、本塁打1、打点6の成績。
  • 日本リーグ6年目 - 打率.382、本塁打1、打点13の成績(打撃成績9位)。

日本リーグ(年別補足)

  • 日本リーグ4年目
打撃面では開幕節でリーグ初本塁打、全日本女子選手権で2本塁打、国体成年女子で2本塁打を放つ等、昨年以上に長打力がついた。またチームにおいては3番打者を任せられることが多く、勝負どころでの粘り強いバッティングが目についた。ここぞという場面でのタイムリーが多く、打撃成績の数字以上に印象に残るバッティングであった。守備面では上野投手とのコンビはもちろんであるが、他の投手とのコンビネーションにも光るものがあった。チームメイトの黒川投手、山下投手だけでなく、日本代表としてアメリカチームと対戦した仙台大会での藤原投手、染谷投手のリード、キャッチングも素晴らしいものがあった。(アウトコースのコンビネーションにより、強豪アメリカチームでさえ、フルスィングができていなかった)4年目(21歳)にして投手を育てられる捕手になったと感じる。チーム成績は、2年連続で3冠(日本リーグ優勝、国体優勝、全日本総合選手権優勝)を達成した。
  • 日本リーグ5年目
昨年までは乾絵美と捕手のポジションを守っていたが、リーグ5年目はメインで捕手を任されることとなった。日本リーグではトヨタ自動車が世界のエースであるモニカ・アボットを中心とする投手力とパワーアップした打線でリーグをリードし、日本リーグ優勝を決めた。峰の所属チームのルネサスエレクトロニクス高崎はリーグ優勝を逃した。全日本総合選手権においてもホンダのステーシー・ネルソンに押さえ込まれ、チームは決勝を前に敗退してしまう。雨で8チーム同時優勝となった国体を除いてはタイトルを取ることができなかった5年目のシーズンであった。峰個人としては日本リーグ前半戦参戦→世界選手権出場→USカップ出場→全日本総合出場→国体出場→リーグ後半戦出場→アジア大会出場と超多忙なシーズンであった。USカップではホームプレート上での接触プレーで脳震盪を起こし途中退場したり、リーグでは打者の打球が当たり途中交代、決勝トーナメントでは打者のバットが喉に当たる等、捕手であるが故の事故に遭遇した1年であった。リーグの大半の試合を捕手としてリードした点、クリーンナップとして数字以上に打撃に貢献があった点、世界選手権でのリード点(タイプが違う投手をうまくリード)は十分評価でき、今後もチームの中心、全日本の中心選手になっていくと考えられる。様々なトラブルに見舞われた2010年シーズンであったが、11月の広州アジア大会では金メダルを獲得し(アジア大会3連覇を達成)最後の最後に良い形で1年を締めくくった。
  • 日本リーグ6年目
6年目のリーグ開幕当初は、積極的なバッティングが影を潜めていたが、第2節の岐阜大会からは好球必打に加え、チャンスに強い本来のバッティングが戻ってきた。前半戦(大阪大会)を終わった時点でヒット9本を打ち、うち7本がタイムリーヒットという驚異的な結果が出ている。7月からは日本代表選手としてカナダカップ、USAワールドカップに出場。今まで国際大会での打撃は良いところがなかったが、カナダカップでようやく本領を発揮した。打率429を打ち、勝負強いバッティングで日本のカナダカップ優勝に貢献した。日本代表メンバーも若手中心に変わってきたが、ジュニアチームでキャプテンを務めた彼女はキャリアのある選手と若手選手の繋ぐ役割も求められてきている。チーム成績は全日本総合選手権優勝。日本リーグ準優勝。

総括

キャッチングが巧く、北京オリンピックでは代表最年少ながら、ルネサス高崎でもバッテリーを組む上野由岐子の熱投を支え、日本の金メダル獲得に貢献した。 打撃の特徴としては、ボール球の見極めがうまく、四球を含めた出塁率が高い。守備面では、打者にコースを読ませさないように「投手が投げる前にミットを構えない特徴的なキャッチング」をする。

外部リンク