山崎珠美

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。帯ベスト (会話 | 投稿記録) による 2016年3月23日 (水) 09:19個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

獲得メダル
日本の旗 日本
柔道
世界ジュニア
2013 リュブリャナ 48kg級

山崎 珠美(やまざき たまみ、1994年1月7日 - )は、神奈川県横浜市瀬谷区出身の、日本人女子柔道選手である[1]。階級は48kg級。身長157cm。血液型はB型。組み手は左組み。段位は参段。得意技は小外刈大外刈。現在は自衛隊体育学校に所属[2]

経歴

最初はバスケットボールに取り組んでいたが、小学校5年の時にアテネオリンピックで活躍する谷亮子の試合を見て柔道に興味を抱き、地元の瀬谷柔道会に通い始めた[1]。その後原中学に進むが、柔道部がなかったのでバスケットボール部に所属して、部活が終わったあとに週に2~3回ほど道場で練習を積んでいたが、中学時代の成績は県大会でベスト8止まりであった[1]

三浦学苑高校に進学すると、1999年の世界選手権57kg級代表であった監督の武田淳子に、組み手は徹底して奥襟を取りながら相手を後ろに下げさせて威圧する柔道スタイルを仕込まれた[1]

2011年のインターハイに団体戦では出場したが、個人戦では県予選で高校の1年後輩である高崎千賀に敗れて出場できなかった。しかし、9月には全日本ジュニアに出場すると、無名の選手ながら有力選手を次々と破って勝ち上がり、決勝ではアジア選手権で優勝するなどすでにシニアでも実績のある筑波大学遠藤宏美を最初から圧倒すると、終盤には小外掛をきめてオール一本勝ちの優勝を果たして、一躍脚光を浴びることになった。この際に監督の武田は山崎を評して、「取るか取られるかの選手なので結構ヒヤヒヤしましたが、力的には優勝する力はあるな、と思っていました」、「こんなに精神力が強い子は見たことがない、ちょっとオカシイんじゃないかと思うくらい(笑)」と述べた[3]

11月の講道館杯でも全日本ジュニアでの勢いに乗って決勝まで進むが、東海大学の浅香夕海相手に先に指導1を取りながら縦四方固で逆転の一本負けを喫して2位に終わった[4]。12月のグランドスラム・東京では3回戦で世界3位であるブラジルのサラ・メネゼス隅落で破ったものの、準々決勝で韓国の鄭普涇に有効で敗れて5位にとどまった[2]

2012年1月のベルギー国際柔道大会ではジュニアの部で優勝を飾った[2]。4月からは山梨学院大学現代ビジネス学部現代ビジネス学科に進学することとなった[5]。5月の選抜体重別では初戦で福見友子に合技で敗れて、大学の先輩であるコマツ浅見八瑠奈の援軍を果たすことが出来なかった[2]

9月の全日本ジュニアでは決勝で藤枝順心高校岡本理帆と対戦するが、終了間際に有効を取られて敗れ、2連覇はならなかった[2]。続く学生体重別では1年生ながらオール一本勝ちで優勝を飾った[6]。11月の講道館杯では準決勝で浅見に大内返で敗れると、3位決定戦でも三井住友海上山岸絵美に有効で敗れて5位に終わった。続くグランプリ・青島は初戦で敗れたが、12月にはワールドカップ・チェジュ決勝で鄭を袖釣込腰で破って、シニアの国際大会初優勝を飾った[7]

2013年2月のヨーロッパオープン・ソフィアでは、決勝で岡本に大内刈で一本負けを喫して2位にとどまった[2]。5月の体重別では決勝まで進むが、大学の先輩である浅見に一本背負投で敗れた[8]。 9月の全日本ジュニアでは2年ぶり2度目の優勝を成し遂げた[2]。 10月の世界ジュニアでは3位となった[9]

2014年には東アジア選手権で2位となった[2]体重別団体ではチームの優勝に貢献した[10]。2015年の学生体重別で3位になった。体重別団体では2連覇ならず、2位にとどまった[11]。講道館杯では4年ぶりに決勝まで進むも、帝京大学2年の渡名喜風南に有効で敗れた[12]。12月のグランドスラム・東京では初戦でロシアの選手に開始早々一本負けを喫した[13]

戦績

(出典[2]JudoInside.com)。

脚注

外部リンク

  • 山崎珠美 - JudoInside.com のプロフィール(英語)