宝石学

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宝石学(ほうせきがく、英語:gemology)は貴金属宝石類などを鑑定し評価する学問。学問としては地質学や、鉱物学などの地球科学の一端である。

宝石学の専門教育があり、宝石を評価する資格もある。さらに教育を受け、経験をつめば、宝石鑑定士という資格もあるが、この資格は日本国内で権威付けられた資格ではなく、欧米など諸外国における認定機関の権威を借りてきているだけなので、そこで学習する宝石評価は日本国内におけるそれと大きな齟齬があり、その辺についてまったく無知で不勉強でありながら、その権威だけは声高に主張し、顧客に対してでかい態度で臨む鑑定士も存在するので、顧客はこうした資格の有無について信用しないほうが賢明である。日本以外の世界各国にも多くの専門学校や、宝石士協会がある。また、ダイヤモンド専門など、1種の宝石のみを専門に鑑定する人たちもいる。

宝石学者は質量反射率多色性、その他の光学特性などの特徴に基づいて、天然石人工石、宝石の傷の修復の有無、彩色の有無の識別などの判別の仕事を行う。

粗い状態にある宝石はまず母体の岩石鉱物会合、自然と磨かれた色のような表面特徴を判別し、さらにその色、反射率、光学特性、質量、拡大部の内部の特性で鑑別される。その特徴をつかんだ上で、カッティング、磨きなどの要素について研究する。宝石学の微細な内部構成の鑑定によって含有する流体を明らかにするという区分もある。色を高めるための熱処理をした場合、その熱で部分的に融解した晶石を含むために人工発色が行われたものか天然のままかどうかを判別できる。

宝石のスペクトル分析での原始構造を理解し、宝石の起源を特定する。これは宝石を鑑定する上で重要な要因であり、たとえば、ミャンマー産のルビータイ産のルビーと明確に内部構造や光学的な特徴が違うからである。硬度も宝石を扱う上では重要であり、物理的な硬度は非線形のモース硬度によって定義される。

近年、ジルコニアモアサナイトなどの人工宝石が製造され増えているが、諸外国では人工合成石についてはそれなりの評価が存在し、日本のようにハナから真っ赤なニセモノとして扱い、事実上無価値と評価することはない。合成石か否かについて見極める過敏なまでに特殊な技量を要求されるのが日本の宝石学の特徴であり、そうした技量に長けた宝石学者や鑑定士が必要とされるのも日本だけである。

判別

宝石の判別は除去の過程で行われる。色で識別するしかない場合、非破壊光学検査を受ける。どのような検査も宝石の一面を表すものであり、唯一つの検査のみで判別することは難しい。

たとえば、ルビーの固有質量は4.00であり、硝子の場合は3.15から4.20の間であり、ジルコニアでは5.6から5.9の値を示す。このため、ルビーと硝子はジルコニアと判別するのは簡単である。しかし、この時点ではルビーと硝子の区別はつかない。また、多くの天然起源の宝石は2つと同じ特徴ではない。

宝石の特徴は生成過程に影響を受け変わるものである。このため化学的な不純や、構造的な欠点を特定することができ、その対価にそれぞれの宝石は「個性」を変えることになる。

屈折率

宝石の特徴を決定するテストの一つが屈折率である。これは宝石の光の屈折率を測定することで行う。全ての宝石には光が臨界点に達する角度があり、その点では全反射になる。この角度を使って宝石の特徴とするものである。多くの場合、顕微鏡屈折率測定器で測る[要出典]

固体重量

比重として知られる固体重量は密度に頼るものであり、化学構成や結晶構造に頼るものではない。知られている固体重量は水に入れ、粗い宝石を検査するのに使う。固体重量は水中での宝石の重さと空気中での宝石の重さの差を利用することによって測る[要出典]

スペクトル

この方法は光を当てたとき、この結晶構造の中で、プリズムでの分光がどう働くかに原則を使う。宝石分光器は宝石内部での光の吸収を分析するのに使用される。波長ナノメートル単位で測定される。

もともと、光が物体と物体の境界を過ぎる際曲がるものであり、青光は赤光よりも大きく曲がる。また、宝石によって、曲がる角度が違い、それを当てはめることによって何の宝石かがわかる。着色や、発色団は分光器で曲率を表し、どの要素が宝石の色を決めるのか表す。

関連項目

外部リンク