安房地域広域農道

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安房地域広域農道(あわちいきこういきのうどう)は、千葉県安房にある基幹農道。南部線と東部線に分かれる。南部線は、「安房グリーンライン」と呼ばれ、開通している(南房総市道認定)。東部線は建設中で名称は仮称であり、変更される可能性がある。

概要

当道路は安房地域の農業の活性化、農業用車両のスムーズな運搬、地域活性化、山間部の交通動線の確保などの一つとして計画、建設されている。既存の道路を拡張したりしている箇所が随所にあるなど、現在の道路も有効に利用している。


南部線「安房グリーンライン」

目的

  • 館山市畑地区などの交通が極めて不便な山間部地域の交通動線確保
  • 南房総市三芳地区へのアクセス向上
  • 南房総市白浜地区などの市役所遠隔地からのアクセス向上、富津館山道路との連携

沿革

要目

施設名の地名は交差点。○は信号設置、×は信号未設置、△は信号設置未定。

施設名 接続路線・鉄道名 所在地 備考
千葉県道88号に接続 千代×
安房三芳トンネル 南房総市 第2次開通
池之内○ 千葉県道296号 第1.2次開通
稲○ 国道128号 館山市 第1次開通(既存で農道開通前T字路)
城山踏切 内房線 既存の道路(拡張)
大貫○ 千葉県道188号 南房総市 第3次開通
安房白浜トンネル 館山市 - 南房総市 第3次開通、1138m、車道幅員6m
国道410号に接続 白浜○

東部線

目的

  • 南房総市大津、増間、北三原、鴨川市曽呂地区などの交通が極めて不便な山間部地域の交通動線確保
  • 南房総市和田・丸山北部地区などの市役所遠隔地からのアクセス向上、富津館山道路との連携

沿革

  • 1996年4月まで 12.9kmの事業着手
  • 2009年5月 部分開通
  • 2015年3月 1期4226m開通予定
  • 未定 全通開通予定

要目

  • 起終点 南房総市富浦町南無谷 - 南房総市大井 - 鴨川市打墨
  • 全長 29.7km 
  • 事業費 2期のみで38億6000万円のため全線では100億強。
  • 整備 安房農林振興センター

施設名の地名は交差点。○は信号設置、×は信号未設置、△は信号設置未定。

施設名 接続路線・鉄道名 所在地 備考
国道127号に接続 南無谷△(新田橋改良)
  トンネル 内房線 南房総市 建設中(休止) 120m 
大津トンネル 富津館山道路 貫通済み(休止) 223m 幅員車道6m 監査路15m
大津× 千葉県道185号 開通
  トンネル 貫通済み
西之谷トンネル 開通 580m
上滝田× 千葉県道88号 開通(現在T字路)
この先5.6km整備中 交差する道路のみ表示
増間△ 千葉県道258号 南房総市 整備中
国道410号に接続 大井△
この先事業未着手・協議中 交差する道路のみ表示
上三原△ 千葉県道186号 南房総市 協議中
畑△ 千葉県道272号 鴨川市 協議中
仲町△ 千葉県道89号 協議中
池田△ 千葉県道34号 協議中
千葉県道24号鴨川北部道路に接続 打墨○(既存で現在は農道開通前でT字路)

不祥事

  • 東部線において、大津トンネル工事で工期に完了しなかったにもかかわらず、次年度の工事予算費の国への予算の繰り越し手続きを怠っていたことが分かった。よって、工事が休止中である。
  • 南部線「安房グリーンライン」において、安全性の懸念を無視し、側溝をオープンにしていたことが分かった。開通後、脱輪事故が相次ぎ、館山・南房総市で側溝のふたかけ事業を施すことになった。

史跡

  • 建設中、道路法面に海底地すべりの痕跡が発見された。道路完成後には露頭として保存され、詳細な展示パネルが設置されている。

参考

安房地域広域農道に関する記事などのサイト一覧