塔状雲

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塔状高積雲
塔状高積雲
略記号 cas
雲形記号 CL4CL5CM6CM8CH2またはCH9
塔状雲
高度 地上付近~15,000 m
特徴 塔状、柱状、盛り上がりがある
降水の有無 あり
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塔状雲(とうじょううん、ラテン語学術名castellanus、略号cas)とは、巻雲巻積雲高積雲層積雲に見られる種の1つ。それぞれ塔状巻雲、塔状巻積雲、塔状高積雲、塔状層積雲と呼ぶこともある。学術名はラテン語のcastella-nus(城のような)に由来する。

塔状層積雲

や柱のように垂直に立ち上る形をした雲。巻積雲や層積雲では、塔状・柱状ではなく大きな盛り上がりのある形になることが多い。もくもくと立ち上る様は小さな積乱雲にも似ている。積雲にも同じような形のものがあるが、雲形分類上は積雲に塔状雲は無く、雄大雲に分類される。雲のてっぺんはコブ状だが、雲の底は水平であることが多い。

上昇気流によって生じるもので、大気の状態が不安定なときに発生することが多い。そのため、塔状雲があるときは天候が悪化してきて雨が降りだすことが多い。ふつう、巻雲や巻積雲は塔状雲が見られてから数十時間後、高積雲や層積雲は数時間後に雨が降る。

参考文献

関連項目