創造性

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電球の絵は、創造性の表れであるアイディアを持っている人に関連付けられる。

創造性(creativity )とは、何らかの新しく価値のあるものが作り出される事象である。創られたものには、無形のもの(観念科学理論作曲冗談など)もあれば、物体(発明、印刷された文学作品絵画など)もある。

創造性への学術的関心は、数多くの学問分野、主には心理学や、商学認知科学にだが、教育や、人文科学科学技術工学哲学(特に科学哲学)、神学社会学言語学諸芸術経済学数学においても見られ、創造性と一般的知能性格型・心的及び神経的過程・心の健康人工知能との関係や、教育と訓練を通じて創造性を育む可能性、国の経済的利益のための創造性の促進、教育と学習の有効性を改善するための創造的資源の活用を扱っている。

創造性については、多くの研究がなされている。創造性は、新しい分野に挑戦したり変化を求めたりする際に、無能感に怯まないことと関連している[1]。したがって、社会的な協調性の欠如や非集団性の傾向は、新しい経験に対する開放性と同様に、高い創造性と関連している[2]。信じられないことに、内向的で内気な人々も比較的創造的である[3]

短期記憶が苦手な人は、情報を保存するワーキングメモリを過去の経験に譲り、今目の前にある一見無関係な現象と過去の出来事の間につながりを発見する傾向がある。新しいことを学ぶのが遅い人は、新しいことを学ぶのが早い人よりも、その学習過程から思いがけない発見をしやすい[3][4]。ハーバード大学医学部によると、環境音楽を聴きながら仕事をすることと創造性が高まることに相関があり[5]、逆に環境音楽以外の音楽を聴くと創造性が著しく損なわれるという不思議な現象が起きているそうである[6][7]

出典

  1. ^ 1-4 The Value of Your Past - Change IS possible”. Coursera. 2022年6月2日閲覧。
  2. ^ Optional Interview with Dr. Robert Bilder on Creativity and Problem Solving - What is Learning?”. Coursera. 2022年6月2日閲覧。
  3. ^ a b 1: Race Cars, Hikers, and Intellectual Humility - Week 3: Intellectual Humility, Critical Thinking, and Bias”. Coursera. 2022年6月5日閲覧。
  4. ^ 1-2 The Value of Being a Slow Learner - Change IS possible”. Coursera. 2022年6月2日閲覧。
  5. ^ Music to your health” (英語). Harvard Health (2021年2月1日). 2022年6月3日閲覧。
  6. ^ 1-7 Should You Listen to Music When You're Studying? - Change IS possible”. Coursera. 2022年6月2日閲覧。
  7. ^ Listening to music may interfere with creativity” (英語). Harvard Health (2019年6月1日). 2022年6月2日閲覧。

関連項目

参照

外部リンク