亜急性連合性脊髄変性症
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亜急性連合性脊髄変性症 | |
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概要 | |
診療科 | 神経学 |
分類および外部参照情報 | |
ICD-10 | G32.0, E53.8 |
ICD-9-CM | 336.2, 266.2 |
DiseasesDB | 12591 |
MedlinePlus | 000723 |
MeSH | D052879 |
亜急性連合性脊髄変性症(あきゅうせいれんごうせいせきずいへんせいしょう、英:Subacute combined degeneration of spinal cord)は、リヒトハイム症とも言い、ビタミンB12欠乏症によって起こる脊髄の後柱及び側柱の変性のことを言う[1][2]。通常、悪性貧血に伴って発生する疾患である。
症状
病理学的所見として、脊柱及び側柱のミエリン鞘がまだら状に失われていくことによる亜急性連合性の変性が認められる。患者の症状として、次第に悪化する手足、胴体の脱力とヒリヒリ感、しびれ感が認められる。左右の痙攣性の麻痺が発生し、圧力、振動、接触の感覚が失われていく。バビンスキー反射が有所見となる。長期のビタミンB12欠乏症は、神経系に不可逆の障害をもたらす。
もし、ビタミンB12と葉酸が欠乏している場合、亜急性連合性脊髄変性症が発症しないように真っ先にビタミンB12欠乏症を治療しなければならない。
治療
神経変性の期間と程度に応じるが、ビタミンB12による治療は往々にこの疾病を完治させる。
脚注
- ^ synd/492 - Who Named It?
- ^ L. Lichtheim. Zur Kenntnis der perniciösen Anämie. Verhandlungen des Deutschen Kongress für innere Medizin, 1889, 6: 84-96. 42: 1887.