久々利川
久々利川 | |
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久々利川の小渕ため池 | |
水系 | 一級水系 木曽川 |
延長 | -- km |
平均流量 | -- m³/s |
流域面積 | -- km² |
水源 | 岐阜県可児市 |
水源の標高 | -- m |
河口・合流先 | 可児川(岐阜県) |
流域 | 岐阜県 |
久々利川(くくりがわ)は、岐阜県可児市久々利を流れる木曽川水系の川。
地理
岐阜県可児市の東部、久々利付近より源を発する。市内を横断するように西へと流れ、広見で可児川に合流する。
上流部には日本のダムとして最初に完成したロックフィルダムである小渕ダム(小渕防災ため池)があり、周辺は公園として整備されている。
流域の自治体
- 岐阜県
- 可児市
並行する交通
河川施設
水源汚染問題
2003年(平成15年)4月、久々利川の水源にほど近い新滝ヶ洞溜池で、魚釣り大会のために放流した魚が大量死するという事件が発生した。調査の結果、上流の東海環状自動車道トンネル掘削残土処分場で、土中に含まれる黄鉄鉱と雨水が化学反応により硫酸が発生し、残土に含まれるカドミウムや亜鉛などの重金属類を溶かして流出したことが水質汚濁の原因であると判明した。
国土交通省は処理プラントの設置や覆土工事などの対策を実施したが、住民グループ側は対策は不充分として全量撤去を求め、2006年(平成18年)3月に国土交通省と可児市、土地所有者のゴルフ場を相手取り公害調停を申請した。しかし、岐阜県公害調停委員会は2回の審査会を開催した後の同年10月に、「当事者間に合意が成立する見込みがない」として調停を打ち切った。
現在も残土処分場からは重金属を含んだ強い酸性の水が発生しており、処理プラントにて中和した後に久々利川に排水されている。
なお、処分場は正式には「可児市公共残土ストックヤード」という名称だが、ストックヤードとしての実態はなく、事実上の埋立地であったことが判明している[1]。
脚注
- ^ 可児市市議会平成15年第6回定例会(2003年12月9日)における水野治建設部長の発言による。