中島さち子

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中島 さち子
2021年撮影
基本情報
生誕 (1979-06-13) 1979年6月13日(44歳)
出身地 日本の旗 日本 大阪府
学歴 東京大学理学部数学科卒業
ジャンル ジャズ
担当楽器 ピアノ
活動期間 2002年 -
共同作業者 渋さ知らズ
公式サイト https://steam21.com/

中島 さち子(なかじま さちこ、1979年6月13日 - )は、日本のジャズピアニスト数学教育者・実業家。株式会社steAm創業者。経済産業省委員。2025年日本国際博覧会のテーマ事業プロデューサーの一人。

略歴[編集]

フェリス女学院中学校・高等学校[1][2]東京大学理学部数学科卒業[3]。一女の母。大阪府出身。

高校在学中、日本数学オリンピック本戦で女性として初めて川井杯を受賞[2]1996年国際数学オリンピックインド大会に出場、日本人女性として初めて金メダルを獲得[2]1997年のアルゼンチン大会にも連続出場、銀メダルを獲得[2]。大学在学中の1999年には共著で『ゼータの世界』(日本評論社)を出版。4年生になると就職活動の代わりにジャズクラブを回りピアノを彈いていた[4]。大学卒業後予備校講師をしつつ生活[4]、約10年間は音楽活動に専念、2011年頃より音楽活動の傍ら数学研究を再開。学会発表や論文執筆を並行して行っている。

音楽は4歳の時からピアノ・作曲を学んでいたというが、大学入学後ジャズに興味を持ち、2002年頃から独自のトリオを率いてライブ活動を本格的に開始。2003年夏には渋さ知らズに加入[2]キーボーディストとしても活動、フジロックフェスティバルにも出場した[4]河合塾K会に、講師として在籍(2011年度現在)。2005年に結婚、長女が生れる。数年後夫と離別し、2012年にe-ラーニングの会社に就職[4]

2014年頃からはSTEAMに関心を持ちはじめ[5]、2017年にはSTEAMの普及を目指して株式会社steAmを創立した[6]。2018年からは2年間、ニューヨーク大学芸術学部修士課程に留学[7][4]。また、経済産業省委員にも就任した[4]

2020年7月には2025年日本国際博覧会のテーマ事業プロデューサーの一人に決定した。担当するテーマは「いのちを高める」[8]

作品[編集]

数学の業績[編集]

著書[編集]

テレビ出演[編集]

講演会[編集]

  • STEAM×健康とオープンデータの可能性 大阪・関西万博に向けて(2021年12月01日、YouTubeLive配信、データヘルス・予防サービス見本市2021)[9][10]

脚注[編集]

  1. ^ 校庭で木登りも満喫 東大卒ピアニストのフェリス時代 ジャズピアニスト・中島さち子氏が語る(上)”. NIKKEI STYLE. 日本経済新聞社・日経BP社 (2018年4月23日). 2021年8月17日閲覧。}
  2. ^ a b c d e 数学・音楽二刀流、フェリスに原点 東大卒ピアニスト ジャズピアニスト・中島さち子氏が語る(下)”. NIKKEI STYLE. 日本経済新聞社・日経BP社 (2018年4月30日). 2021年8月17日閲覧。
  3. ^ 数学研究者×ピアニスト・中島さち子さん 「やりたい」を仲間とできる習い事は楽しい|わが子が伸びる習い事|朝日新聞EduA”. www.asahi.com. 2021年8月17日閲覧。
  4. ^ a b c d e f 宮地ゆう (2023年1月22日). “Breakthrouth 254 中島さち子 揺らぎのある遊びから創造力が生れる”. 朝日新聞GLOBE: p. G4 
  5. ^ 「STEAMを起点にワクワクを創り出す」中島さち子氏に聞く、日本の教育と万博への思い<後編>”. 教育業界ニュース「ReseEd(リシード)」 (2020年10月15日). 2021年10月6日閲覧。
  6. ^ 科目の垣根を越えたワクワクした学びで創造的な人材を育成するSTEAM教育 クロストーク7」『FLOW』第94号、学校法人常翔学園、2021年8月、3-6頁、2021年10月6日閲覧 
  7. ^ 「共創とオープンクエスチョンが鍵」STEAM教育の第一人者、中島さち子氏に聞くNYの教育<前編>”. 教育業界ニュース「ReseEd(リシード)」 (2020年10月8日). 2023年1月22日閲覧。
  8. ^ 大阪・関西万博 プロデューサー 決定』(プレスリリース)公益社団法人2025年日本国際博覧会協会、2020年7月13日https://www.expo2025.or.jp/news/news-20200713-02/2021年10月6日閲覧 
  9. ^ データヘルス・予防サービス見本市2021(オンライン)”. データヘルス・予防サービス見本市実行委員会 (2021年12月1日). 2021年11月5日閲覧。
  10. ^ 1029_データヘルス見本市21チラシ_来場_A4”. 厚生労働省 (2021年12月1日). 2021年11月5日閲覧。

外部リンク[編集]