三田市民病院

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
三田市民病院
情報
正式名称 三田市民病院
英語名称 Sanda City Hospital
前身 三田町立診療所
町立三田病院
標榜診療科 内科 消化器科 循環器科 腎臓内科 小児科 外科 整形外科 形成外科 脳神経外科 皮膚科 泌尿器科 産婦人科 眼科 耳鼻咽喉科 頭頸部外科 リハビリテーション科 放射線科 麻酔科 病理診断科
許可病床数 300床
一般病床:300床
機能評価 一般200床以上500床未満:Ver6.0
開設者 三田市
地方公営企業法 全部適用
開設年月日 1949年12月
所在地
669-1321
兵庫県三田市けやき台3-1-1
位置 北緯34度54分28.5秒 東経135度12分4.9秒 / 北緯34.907917度 東経135.201361度 / 34.907917; 135.201361
二次医療圏 阪神北
PJ 医療機関
テンプレートを表示

三田市民病院(さんだしみんびょういん)は、兵庫県三田市にある市立の病院である。

沿革[編集]

1949年開院の三田町立診療所を前身とする。その翌年には町立三田病院に改称した。1958年に三田市へ移行することに伴い、三田市民病院に改称。

1995年に新病院が完成し、2004年には増築棟を完成させて脳卒中センターを開設した。

再編統合計画[編集]

2017年、医療の高度化に伴う医師不足や施設の老朽化による再編統合の議論が始められた。その後新型コロナウイルス感染症世界的流行を経て、神戸市北区にある済生会兵庫県病院との統合が発表された[1][2]。発表に際して公表された済生会神戸市、三田市の三者合意では、両病院の中間地点に400~450床の新病院を三田市が設置し、済生会兵庫県病院が指定管理者として運営することが定められた[3]。400床の根拠として、済生会兵庫県病院長の左右田裕生は、急性期医療を担う基幹病院として常勤医の数を確保するためと述べている[4]

しかし、翌年7月行われた三田市長選挙で統合の白紙撤回を唱える田村克也が当選。当選した田村は8月に両病院を訪れ、白紙撤回を表明した。しかし、既に合意に達していた両病院は反発し、三田市民病院からは再編統合しない場合は医師59名が退職する可能性が示された[5]。これを受けて田村は9月の一般質問にて「白紙撤回とは再編統合を取りやめることではない」と説明し、統合反対派からも批判されることとなった[1]。田村は12月定例会で計画を推進する意向を表明し、白紙撤回の公約を事実上撤回した[6][7]。同日、市議会は市民を混乱させたとして、田村に対する問責決議案を賛成多数で可決した[8]

年表[編集]

  • 1949年(昭和24年)12月 - 三田町立診療所が開院。
  • 1950年(昭和25年)12月 - 町立三田病院と改称。
  • 1958年(昭和33年)7月 - 市制施行に伴い、三田市民病院と改称。
  • 1995年(平成7年)7月 - 新病院が完成。
  • 2004年(平成16年)5月 - 増築棟が完成。
  • 2004年(平成16年)10月 - 脳卒中センターを開設。
この節は執筆の途中です この節は医療機関に関して執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めていますPJ医療機関)。

診療科[編集]

  • 内科
  • 消化器科
  • 循環器科
  • 腎臓内科
  • 小児科
  • 外科
  • 整形外科
  • 形成外科
  • 脳神経外科
  • 皮膚科
  • 泌尿器科
  • 産婦人科
  • 眼科
  • 耳鼻咽喉科
  • 頭頸部外科
  • リハビリテーション科
  • 放射線科
  • 麻酔科
  • 病理診断科
この節は執筆の途中です この節は医療機関に関して執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めていますPJ医療機関)。

交通アクセス[編集]

時間外手当未払い問題[編集]

2022年11月、三田市民病院が看護師ら計392人に対して時間外手当の未払いがあったことが報じられた。同年1月の伊丹労働基準監督署の調査により未払いが判明し、11月までに224人に計約8548万円を支払った[9]

発覚当初は2021年7月から2022年4月の10カ月分を未払いとしていたが、さらに15カ月遡って調査することが2023年2月に発表された[10]。その後同年11月に調査結果が公表され、さらに329人に対して推定1億5800万円の未払いがあることが明らかになった[11]

脚注[編集]

  1. ^ a b 市民「撤回を撤回するなら選挙やり直してください」市民病院の再編統合めぐり『白紙撤回』を公約に掲げた市長...その後の"弁明"に再編反対派が怒り 賛成派からも「多くの市民が納得できる説明を」の声”. MBS News (2023年10月23日). 2023年11月15日閲覧。
  2. ^ 三田市民病院との統合について”. 済生会兵庫県病院. 2023年11月15日閲覧。
  3. ^ なでしこ vol.72” (pdf). 済生会兵庫県病院 (2022年8月). 2023年11月15日閲覧。
  4. ^ 橋本薫、土井秀人「<三田市民病院再編統合「白紙撤回」の波紋>インタビュー(中)済生会兵庫県病院長・左右田裕生氏」『神戸新聞』、2023年10月12日、朝刊。2023年11月15日閲覧。
  5. ^ 三田市民病院の再編統合 市民病院の医師59人「再編統合しない場合は退職の可能性」”. サンテレビ (2023年8月24日). 2023年11月15日閲覧。
  6. ^ “三田市民病院の再編統合、推進を表明 田村市長「白紙撤回」の公約撤回”. 神戸新聞. (2023年11月24日). https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202311/0017060678.shtml 2023年11月25日閲覧。 
  7. ^ “初当選の市長、就任3か月半で公約覆す…病院統合「白紙撤回」から推進に”. 読売新聞. (2023年11月25日). https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20231125-OYO1T50009/ 2023年11月25日閲覧。 
  8. ^ “三田市長の問責決議案、市議会が可決 市民病院の再編巡って公約撤回を問題視”. 神戸新聞. (2023年11月24日). https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202311/0017061778.shtml 2023年11月25日閲覧。 
  9. ^ 土井秀人「【独自】三田市民病院、看護師ら392人に時間外手当未払い 「早出」など含めず、224人に計8548万円支払う」『神戸新聞』、2022年11月29日。2023年11月18日閲覧。
  10. ^ 三田市民病院、時間外手当未払い問題 新たに15カ月分調査へ」『神戸新聞』、2023年2月9日。2023年11月18日閲覧。
  11. ^ 橋本薫「三田市民病院の未払い残業代、さらに1.5億円 職員329人、15カ月分 労基署指導で追加支払いへ」『神戸新聞』、2023年11月18日。2023年11月18日閲覧。

出典[編集]

  • 三田市民病院ホームページ

外部リンク[編集]