万寿台

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。133.207.11.128 (会話) による 2022年10月27日 (木) 14:43個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

万寿台
金日成主席と金正日総書記の銅像
各種表記
チョソングル 만수대
漢字 萬壽臺
発音 マンスデ
日本語読み: まんじゅだい
MR式
2000年式
英語表記:
Mansutae
Mansudae
Mansudae
テンプレートを表示

万寿台(まんじゅだい、マンスデ、: 만수대)は、朝鮮民主主義人民共和国平壌市中区域の地名。大同江西岸の丘陵地である。金日成主席と金正日総書記の巨大な銅像並びに抗日革命闘争社会主義建設の歴史を表現した大記念塔からなる万寿台大記念碑千里馬銅像がある。

概要

平壌市街中心部に位置し、金日成広場の北隣、大同江と普通江に挟まれ、なおかつ両河川が接近しているところにある。北隣には牡丹峰が控える。この丘には、革命の象徴である万寿台大記念碑の他、南部には立法機関である最高人民会議が開かれる万寿台議事堂、朝鮮民主主義人民共和国の芸術の中心地的存在である万寿台芸術劇場、北部には千里馬銅像がある。大同江寄りの南東部は2011年から始まった再開発で誕生した高層マンション[1]となっている。

万寿台大記念碑

万寿台の頂上付近に位置する。1972年に金日成像が設置されたが、金正日が死去した後の2012年4月に金正日像も横に設置され(金日成像もこれに際し、人民服姿からスーツ姿へと造り直されている)、親子2代の指導者像が並んでいる形である。

この2つの巨大銅像は朝鮮革命博物館を背に東向きに建っていて、革命の赤旗と革命戦士群を表現した大記念塔に挟まれている。背後には革命の聖山白頭山を描いた幅70m、高さ12.85m[1]の巨大なモザイク壁画がある。銅像の向きにあわせて東側の丘の下の勝利通り・地下鉄統一駅前から幅の広い階段の参観路ができており、地元住民外国人観光客がよく訪れる平壌の定番観光箇所となっている。また、平壌市で結婚した男女は結婚式後に車で万寿台に乗り付け、家族よりも先に金日成像に結婚の報告とお礼の花を添える習慣がある。

ギャラリー

施設

なお、この丘の金日成・金正日銅像を制作した万寿台創作社はその名前に使用しているだけであり、同社のアトリエは万寿台ではなく地下鉄復興駅近くにある。

脚注

  1. ^ a b 月刊イオ編集部『朝鮮魅力の旅改訂版』朝鮮新報社、2012年、10,11頁。 

関連項目