ランボルギーニ・P140

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ランボルギーニ・P140
概要
製造国 イタリアの旗 イタリア
ボディ
ボディタイプ 2ドアクーペ
パワートレイン
エンジン 4.0L V型10気筒エンジン
変速機 6速MT
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ランボルギーニ・P140は、イタリア自動車メーカーであるランボルギーニが開発したコンセプトカーである。

歴史[編集]

1980年代後半、ランボルギーニはカウンタックジャルパに次ぐニューモデルの開発を検討していた。同社のV型12気筒エンジンを搭載する次期フラッグシップモデルディアブロ)の開発はすでにスタートしていたが、それとは別の新しいモデルを開発するための計画が開始された。

デザインはランボルギーニと協力関係にあったマルチェロ・ガンディーニに再任され、ガンディーニがペンで描いた2ドアクーペP140というコードネームが付けられ開発がスタートした。人間工学に基づいたダッシュボードや、アルミニウムの大胆な採用、パワーユニットはランボルギーニ初のV型10気筒エンジンが搭載された。

ミッドシップに搭載される4.0L V型10気筒エンジンは最高出力370PSを発生。トランスミッションは6速MTで、駆動方式は後輪駆動。0-100km/hは約5秒だった。

開発はクライスラーがランボルギーニの親会社であった1990年代まで継続された。しかし、1990年代に起こったガルフオイル危機によって高性能スポーツカーの販売数が減少したため、十分な顧客が集められず利益が見込めないと判断され、P140の開発は最終段階に到達していたにもかかわらず、白紙撤回された。

P140に搭載されたエンジントランスミッションなどは、1995年のジュネーブ・モーターショーで発表されたカラに搭載された。

製造[編集]

ランボルギーニにはP140が3台製造されたという記録が残されている。

最初に製造された個体はオレンジ色に塗装され、イタリアのナルド・サーキットで最高速度295km/h(183mph)を記録した。2番目に製造された個体は赤色に塗装され、エンジンを搭載しない展示用の車両であった。3番目は1991 - 1992年の間に製造された個体で、白色に塗装されていた。テスト走行中のクラッシュから修復された後、現在はイタリアのランボルギーニミュージアムに展示されている。

参照[編集]

関連項目[編集]