ミード・ルクス・ルイス

ミード "ルクス" ルイス (Meade "Lux" Lewis、1905年9月 - 1964年6月7日）は、アメリカ人のピアニスト・作曲家。ブギウギ形式の作品で知られる。最も有名な作品は『Honky Tonk Train Blues』で、たくさんの人にカバーされた。

伝記

本名はMeade Anderson Lewisで、イリノイ州シカゴ生まれ。 Jimmy Yanceyの影響を受けた。

1927年、"Honky Tonk Train Blues"でParamount Recordsからデビューした。

1935年に"Parlophone"で同曲をセルフカバー。1937年にVictorでもう一度カバー。1939年のニューヨークでのラジオ放送の録音が存在する。

ジョン・ハモンドの1938年の歴史的コンサートFrom Spirituals to Swingに出演し、注目される。

いっしょに出演していたアルバート・アモンズとピート・ジョンソンとの3人でトリオを組んで、当時の代表的ブギウギ演奏家となった。

彼らはキャバレーCafé Societyと長期契約し、トリオでツアーし、1939年のブルー・ノート・レコードの発足をうながした（ブルー・ノートのレーベルとしての初録音が彼とアルバート・アモンズの共演）。

彼らの成功でブギウギは10年間大流行した。

トミー・ドーシー, Will Bradleyなどはブギウギをビッグバンド・アレンジにし、カントリー・ブギ、初期のロックンロール・ソングも流行った。

ルイ・アームストロングやビリー・ホリデーの出演した映画『ニューオリンズ』(同作品中でブギウギピアノをぶちかますルイスの演奏に乗ってきたサッチモは後ろからルイスに近づき、声をかける。「よう、イカすな！なんて名前だい？」ルイス「ミード”ルクス”ルイスだよ」サッチモ「そうかい。おれはサッチモだよ、よろしくな」・・・というシーンがある)、映画Nightmare (1956)、 映画『素晴らしき哉、人生!』に出演。

1964年にミネアポリスで交通事故で死去。享年58。

遺産

代表曲『Honky Tonk Train Blues』は様々なアレンジで演奏されている。 初期にはAdrian Rollini、Frankie Trumbauer、クラシック音楽のハープシコード奏者Sylvia Marlowe、オルガン奏者George Wright、Bob Zurke with Bob Crosby's orchestraがカバーした。エマーソン・レイク・アンド・パーマーのキース・エマーソンは頻繁に同曲を演奏し、1972年に録音した。

ルイスはカート・ヴォネガットの小説『猫のゆりかご』の第81章、ロス・マクドナルドの小説『The Moving Target』、キース・リチャーズの自伝『Life』に登場する。

盤歴

• 1975 - Tell Your Story, Oldie Blues, OL 2805
• 1982 - Giant of Blues and Boogie Woogie 1905-1964, Oldie Blues, OL 2810
• 1984 - Chicago Piano Blues and Boogie Woogie 1936-1951 Vol. 3, Oldie Blues, OL 2827

外部リンク

• Meade Lux Lewis biography on African American Registry
• Meade 'Lux' Lewis discography at Discogs
• Meade 'Lux' Lewis discography at Rate Your Music