フリードリヒ・ヴューラー
フリードリヒ・ヴューラー(Friedrich Wührer, 1900年6月29日 - 1975年12月27日)は、オーストリア出身のピアノ奏者。
ウィーンの生まれ[1]。6歳からマリウス・スデルスキーの下でピアノを学び、1915年にウィーン音楽院に入学してフランツ・シュミットにピアノ、フェルディナント・レーヴェに指揮法、ヨーゼフ・マルクスに音楽理論を学んだ。1923年にはピアニストとして欧米の演奏旅行を敢行して名を高めた。
ピアニストとしてのヴューラーは、マックス・レーガーやハンス・プフィッツナーの音楽を積極的に紹介する一方で、アルノルト・シェーンベルク、パウル・ヒンデミット、ベーラ・バルトーク、セルゲイ・プロコフィエフやイゴール・ストラヴィンスキーらの音楽にも理解を示し、自らの演奏レパートリーに組み入れた。
ピアノ教師としてのヴューラーは、1922年から1932年まで母校で教えた後、1934年から1936年までマンハイム音楽大学に転出した。1936年からキールで教鞭をとり、1939年から1945年まで母校に戻って教えている。第二次世界大戦後は1948年から1951年までザルツブルク・モーツァルテウム、1952年から1958年までマンハイム音楽大学のピアノ科教授を務め、その後は1968年までミュンヘンで教えた。
弟子にはジェフリー・パーソンズやハンス・カンなどがいる。