パンツァネッラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

2022年8月13日 (土) 16:10; Foxbox (会話 | 投稿記録) による版 (誤字の修正 仕立てにるする→仕立てにする)(日時は個人設定で未設定ならUTC

(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
パンツァネッラ
別名 パンモッレ
種類 サラダ
発祥地 イタリア
地域 トスカーナ州
主な材料 パン, トマト
テンプレートを表示
パンツァネッラ

パンツァネッラPanzanella [pantsaˈnɛlla] 、パンモッレpanmolle [pamˈmɔlle])は、夏に人気のトマトとパンを使ったイタリアトスカーナ州で食されるイタリア料理である。

塩やバターを使わないトスカーナ伝統製法のパンであるパーネ・トスカーノは作った次の日には固くなってしまう。固くなったパーネ・トスカーノを再利用する料理には様々なものがあり、パンツァネッラもそういった再利用料理の1つで、有名な料理でもある[1]。固くなったパンに水を吸わせて絞り、野菜と和えて、ビネガーオリーブオイルと合わせてサラダ仕立てにする[1]。トスカーナ州以外のイタリア中部の地域でも、よく食されている。

歴史[編集]

16世紀の芸術家で詩人のアーニョロ・ブロンズィーノがトーストを入れた油と酢と玉ねぎを賞賛し[2]、後に玉ねぎ、スベリヒユ、キュウリのサラダについて語った[3][4]。この記述がパンツァネッラについて語ったものだと解釈されている[5]

原材料[編集]

20世紀までトマトではなく、タマネギをベースにしていた[6]

現代においては、通常、水に浸してから絞った古いパン、トマト、オリーブオイル、酢、塩、コショウから出来ている。さらにタマネギとバジルがしばしば追加される。それ以上の食材を投入する場合もあるが、 フィレンツェの伝統主義者はそれらの投入されたサラダに難色を示している[5]

関連項目[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b 松浦達也『新しい卵ドリル おうちの卵料理が見違える!』マガジンハウス、2016年、72頁。ISBN 978-4838728985 
  2. ^ "In lode delle cipolle", Capitoli faceti editi ed inediti di Mess. Agnolo Allori detto il Bronzino..., Venice, 1822 text
  3. ^ passage
  4. ^ Zeldes, Leah A. (2009年9月2日). “Eat this! Panzanella: Ripe tomatoes turn stale bread into manna”. Dining Chicago. Chicago's Restaurant & Entertainment Guide, Inc.. 2010年8月3日閲覧。
  5. ^ a b Marco Bazzichi, "Panzanella, tra tradizione e le varianti «immigrate»", Corriere Fiorentino 18 agosto 2010 text
  6. ^ The earliest mention of tomatoes in panzanella found in Google Books is in 1928, in Le vie d'Italia (Rivista mensile del Touring Club Italiano75)