ハントウアカネズミ

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ハントウアカネズミ
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ネズミ目 Rodentia
: ネズミ科 Muridae
: アカネズミ属 Apodemus
: ハントウアカネズミ
A. peninsulae
学名
Apodemus peninsulae
(Thomas, 1906)
和名
ハントウアカネズミ
英名
Korean field mouse

ハントウアカネズミ(学名 Apodemus peninsulae)は、ネズミ目(齧歯目)ネズミ科 アカネズミ属 に属する小型のネズミ類の1種である。アジアアカネズミと呼ばれることもある。シベリア中国東北部と華中部、朝鮮半島サハリン北海道本島に分布する。

サハリンと北海道産は、亜種カラフトアカネズミ A. p. giliacus (Thomas, 1907)とされている。

形態[編集]

頭胴長が72-81mm、尾長が72-86mm、後足長が21-23mm、体重が19-27.5gになる。同じアカネズミ属アカネズミヒメネズミの中間の大きさになる。体毛の背面は暗黄褐色で、腹面は白色または灰白色。背面の毛には棘毛がなく柔らかい。アカネズミに比べて後足長がやや短く、鼻骨が長い台形状になる。

生態[編集]

北海道には、アカネズミ(エゾアカネズミ)も生息するが、アカネズミがいる場合には草原や灌木林に生息し、アカネズミがいない場合は森林に生息する。マツ類やクルミミズナラの実を食べる。地上にも営巣するが、地下に簡単なトンネルを掘ることもある。巣は、外側にイネ科の植物を、内側に広葉樹の葉を使って作る。繁殖期は4-8月と考えられている。胎児数は1-7頭産む。


種の保全状態評価[編集]

  • LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))
  • 北海道版レッドデータブック -留意種(N)

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 小宮輝之 『日本の哺乳類』 学習研究社<フィールドベスト図鑑>、2002年、P21
  • 金子之史 阿部 永 監修 『改訂2版 日本の哺乳類』 東海大学出版会、2008年、P136
  • 金子之史 『ネズミの分類学』 東京大学出版会、2006年

外部リンク[編集]