ハコクラゲ
箱虫綱 | ||||||||||||
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ハコクラゲ
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分類 | ||||||||||||
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和名 | ||||||||||||
箱虫綱 | ||||||||||||
英名 | ||||||||||||
Box Jellyfish、Sea wasp | ||||||||||||
科 | ||||||||||||
ハコクラゲ(箱水母)は、刺胞動物門箱虫綱に属する水生無脊椎動物である。名前の通りの箱型のクラゲである。立方クラゲとも呼ばれる。ほとんどの特徴は鉢虫綱 Scyphozoa に属するクラゲと共通である。特徴的なのは、触手の基部に鰭があることなど。
生活環ではポリプ世代を持つが、ごく小型の単体性のものである。また、これからクラゲ型を生ずる場合に、ポリプ一つが全体としてクラゲに変形するのは刺胞動物中ではほかに例がない。
毒クラゲ
ハコクラゲ類(箱虫綱)のいくつかの種類は「毒クラゲ」と表現される(例えば Chironex fleckeri、Carybdea alata など)。
ハコクラゲは、オーストラリアやフィリピン等の熱帯各地で見つかっている。致命的な毒性があることで有名であるが、全ての種類に毒性があるというわけではない。だが、あるハコクラゲは、地球上で最も毒性のある種の一つである。
ハコクラゲは摂取前に獲物を刺したり、殺したりするために表皮にある刺胞にある強力な毒を使う。時には自己防衛のためにも使う。 毒性は、動物界において最も致命的なものである。1884年以降少なくとも5,567人が犠牲になった記録がある[1]。大抵の場合は、毒液を注入するのは、刺胞を集中させて持つので、大型のハコクラゲ「オーストラリアウンバチクラゲ Chironex fleckeri」であるが、 オーストラリアでは、「イルカンジクラゲ Carukia barnesi」によると思われる死者が少なくとも2人いる。この Carukia barnesi による犠牲者はイルカンジ症候群とよばれるいくつかの深刻な症状が出る。
分類
- ネッタイアンドンクラゲ科 Chirodropidae
- アンドンクラゲ科 Carybdeidae
脚注
- ^ Williamson JA, Fenner P J, Burnett JW, Rifkin J., ed (1996). Venomous and poisonous marine animals: a medical and biological handbook. Surf Life Saving Australia and University of New South Wales Press Ltd. ISBN 0-86840-279-6