ハブクラゲ

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ハブクラゲ
Chiropsalmus quadrigatus.jpg
新江ノ島水族館で展示されるハブクラゲ
分類
: 動物界 Animalia
: 刺胞動物門 Cnidaria
: 箱虫綱 Cubozoa
: ネッタイアンドンクラゲ目 Chirodropida
: ネッタイアンドンクラゲ科 Chirodropidae
: ハブクラゲ属 Chironex
: ハブクラゲ C. yamaguchii
学名
Chironex yamaguchii
Lewis & Bentlage, 2009
和名
ハブクラゲ

ハブクラゲ (波布水母、波布海月、Chironex yamaguchii) は沖縄や奄美に生息するクラゲである。立方クラゲ目 (Cubomedusae) に属する。本種の学名は Chiropsalmus quadrigatus とされていたが、2009年に日本近海の個体群には別の学名 Chironex yamaguchii が与えられ、オーストラリアウンバチクラゲと同じに属することになった[1]種小名 yamaguchii は元琉球大学教授、山口正士への献名である。

ハブクラゲは7月から9月にかけて一番被害が多くなると言われているクラゲである[2]。触手に多数の刺胞を持っており物に触れるとここから毒針が飛び出す[2]。小魚の群れに襲いかかり捕食すると言われている。

被害[編集]

青みのある透明な体をしている上、移動速度が速いため、砂浜で被害が起きている。カツオノエボシと同様刺されると死亡することがある。刺されると激痛になり、ミミズ腫れになったり強いかゆみをもたらす。まれに呼吸困難を起こすことがある。6時間後に水泡、12時間後には壊死を引き起こす。1997年沖縄県金武町海岸で小学生が刺されて死亡した。沖縄県の海水浴場にはハブクラゲ侵入防止網が設置されているところが多いが、それがない海岸では注意が必要である。

刺されたら食酢をたっぷりかけてから触手を取り除き痛みがあれば氷や冷水で冷やすといった応急処置が必要となる[2][3]。なお、食酢にはハブクラゲの刺胞の発射を止める働きがあるが[2]カツオノエボシウンバチイソギンチャクの刺胞の場合にはかえって発射させてしまうこともあるため有効な方法ではない[2]

展示[編集]

2006年7月ごろに新江ノ島水族館でこのクラゲが展示されるようになった。

脚注[編集]