ドノヴァン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Hatto (会話 | 投稿記録) による 2012年5月22日 (火) 13:13個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎外部リンク)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

ドノヴァン
(2007年)
基本情報
出生名 Donovan Phillips Leitch
生誕 (1946-05-10) 1946年5月10日(77歳)
出身地 スコットランドの旗 スコットランド
グラスゴー
ジャンル フォークロックサイケ・フォーク
ブリティッシュ・インヴェイジョン
職業 ミュージシャン
ソングライター
プロデューサー
担当楽器 ギターハーモニカ
ピアノバンジョー
活動期間 1965年 -
レーベル Pye Records
エピック・レコード
公式サイト Official website

ドノヴァン・フィリップス・レイッチDonovan Philips Leitch, 1946年5月10日 - )は、スコットランドミュージシャン。単にドノヴァン (Donovan) として広く知られている。

2012年に、ロックの殿堂入りを果たした。

来歴・人物

原点

スコットランドグラスゴーメリーヒルで生まれる。彼は幼少時にポリオに感染したが、幸いにも後遺症は残らなかった。1956年に一家はイングランドハットフィールドに転居する。家族はスコットランドやイングランドのフォーク・ミュージックを愛し、その影響を受けた彼は14歳でギターを始める。学校を卒業後、彼は長年の友人ジプシー・デイヴと共にイギリスの周りを数年間、フォークソングを演奏しながら旅行した。

芸能界

イギリスのフォーク界にデビューし、いくつかのテレビ番組出演後、1965年には成功するが、彼の成功はイギリス国内に限られた物であった。しかし、エピック・レコードと契約し、プロデューサーのミッキー・モストと組むようになって彼はフォーク、ジャズポップサイケデリック、そしてワールド・ミュージックを混合したスタイルで成功を得た。

ドノヴァンはたちまち有名で人気のあるイギリスのアーティストとなる。1966年から1970年にかけてヒット・シングルやアルバムを多数リリースした。彼はビートルズとも親交を深め、彼らとコラボレーションを行った僅かなアーティストの内の一人であった。彼はまた1970年代から80年代にかけてもナッシュヴィル・サウンドR&Bなど、その時代性を取り入れながらコンスタントにコンサートやレコーディングを行ったが、グラム・ロックの要素を導入した「コズミック・ホイールズ」のヒットを最後にチャートからは無縁になっていった。ドノヴァンはその長い経歴の間に数度、公演やレコーディングから身を引いたが、1990年代には大きなリバイバル・ブームによってその人気を回復し、1996年に著名なプロデューサーであり、彼の長年のファンであったリック・ルービンと共にアルバム『スートラ~経典(Sutra)』をリリースした。その後もコンスタントに活動しており、2004年にも『Beat Cafe』をリリースしている。

アルバム

詳細は en:Donovan discography を参照
  • What's Bin Did and What's Bin Hid [イギリス] (1965) / Catch the Wind [アメリカ] (1965)
  • Fairytale (1965)
  • Sunshine Superman [アメリカ] (1966)
  • Mellow Yellow [アメリカ] (1967)
  • A Gift from a Flower to a Garden (1967) ※ダブルアルバム。アメリカでは別々にリリース。
    • Wear Your Love Like Heaven [アメリカ] (1967)
    • For Little Ones [アメリカ] (1967)
  • Donovan in Concert (1968)
  • The Hurdy Gurdy Man [アメリカ] (1968)
  • Barabajagal [アメリカ] (1969)
  • Open Road (1970)
  • H.M.S. Donovan (1971)
  • Cosmic Wheels (1973)
  • Live in Japan: Spring Tour 1973 [日本] (1973)
  • Essence to Essence (1973)
  • 7-Tease (1974)
  • Slow Down World (1976)
  • Donovan (1977)
  • Neutronica [フランス][ドイツ] (1980)
  • Love Is Only Feeling [ドイツ] (1981)
  • Lady of the Stars (1984) (別名 Sunshine Superman (1994, 1997), Till I See You Again, Forever Gold, Golden Tracks)
  • Rising [イギリス] / 別名: The Classics Live [アメリカ] / 25 Years in Concert [オランダ] (1990)
  • One Night in Time [日本] (1993)
  • The Children of Lir (1994)
  • Sutras (1996)
  • Rising Again (2001)
  • Greatest Hits Live: Vancouver 1986 (2001)
  • Pied Piper (2002)
  • Sixty Four (2004)
  • Brother Sun, Sister Moon (2004)
  • Beat Cafe (2004)

著作

『ハーディ・ガーディ・マン』ドノヴァン著 渚十吾監修 池田耀子訳 工作舎 2008 ISBN 978-4-87502-412-5

関連項目

外部リンク