トリプル・ダブル

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トリプル・ダブル(triple-double)は、バスケットボールの用語。

ある試合で1人の選手が、得点、リバウンドアシストスティールブロックショットの5つの項目の中で3つ、2桁を記録すると、その選手はトリプル・ダブルを達成したことになる。得点、リバウンド、アシストの3項目で2桁を達成するのが最も容易であるが、ディフェンスが優れている選手であれば、スティールかブロックも達成すべき3つの中の1つにすることができる。

トリプル・ダブルを記録することは、オフェンスとディフェンスの両方で優れているプレイヤーの証明である。現在のNBAでは、稀ではあるが滅多に無いというわけではない。ジェイソン・キッド2004年-2005年、2005年-2006年シーズンともに最多の8回を記録している。

NBA史上では、オスカー・ロバートソンがただ1人、シーズン平均記録でトリプル・ダブルの成績を残している。ロバートソンは、1961年-1962年のシーズンに1試合当たり30.8得点、12.5リバウンド、11.4アシストを記録している。ルールの変更や戦術の多様化、プレイヤーの技術の向上などから、今後、ロバートソンに続く選手は出てこないと見られている。例えば、ロバートソンが活躍していた1960年代には、現在の試合より1試合あたりのリバウンド数は3分の1も多く、それだけ記録を残すのが容易であったのである。また、当時はパスを回してシュートを狙っていたが、現在ではドリブルを用いて1人で得点することが流行していることが全体のアシスト数を押し下げている要因になっている。

ウィルト・チェンバレンは、1968年に1試合で、22得点、25リバウンド、21アシストを記録し、NBA史上唯一となる、3つの項目で20以上を達成するというダブル・トリプル・ダブルを達成した選手である。

NBAのトリプルダブル記録

※太字は現役選手 2013年7月26日現在

得点、アシスト、ターンオーバー

  • オーランド・マジックスコット・スカイルズが得点、アシスト、ターンオーバーでそれぞれ2桁を記録した試合があり、ターンオーバーは対象外なのでトリプル・ダブルの公式記録には残らないがテレビ解説で取り上げられたことがある。

関連項目

脚注