タレイア (ムーサ)

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ジャン=マルク・ナティエの『タレイア』(1739年)

タレイア古希: Θάλεια, Thaleia)は、ギリシア神話女神である。ムーサの一人で、喜劇をつかさどる。その名前はギリシア語の「開花する」による。

ゼウスムネーモシュネーの娘で、カリオペークレイオーメルポメネーエウテルペーエラトーテルプシコラーウーラニアーポリュムニアーと姉妹[1]

アポローンによってコリュバンテスたちを生んだと見なされた[2]

タレイアは陽気な雰囲気の若い娘で、木蔦の冠をかぶり、半長靴をはいて、手には喜劇の仮面を持っている。その彫像の中には、ラッパやメガホンを持っているものもあり、古代の喜劇で役者の声を支えるのに用いた楽器とされる。

脚注

  1. ^ ヘーシオドス、76〜79、915〜917。アポロドーロス、1巻3・1。
  2. ^ アポロドーロス、1巻3・4。

参考文献