セキレイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。EmausBot (会話 | 投稿記録) による 2012年5月9日 (水) 19:58個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (r2.7.2+) (ロボットによる 追加: kbd:МывэкӀэпысхэр)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

セキレイ
ハクセキレイ
ハクセキレイ Motacilla alba lugens
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: スズメ目 Passeriformes
亜目 : スズメ亜目 Oscines
: セキレイ科 Motacillidae
階級なし : セキレイ
和名
鶺鴒(セキレイ)
英名
Wagtail

セキレイ(鶺鴒、鶺䴇(零+鳥))は、鳥類の1グループ。ニワクナギ(鶺鴒、熟字訓)、ニワクナブリ(鶺鴒)、イシタタキ(石叩き・石敲き)、ニワタタキ(庭叩き)、イワタタキ(岩叩き)、イシクナギ(石婚ぎ)、カワラスズメ(川原雀)、オシエドリ(教鳥)、コイオシエドリ(恋教鳥)、トツギオシエドリ(嫁教鳥)、ツツナワセドリを意味することもある)、など多くの異名を持つ。

標準和名がセキレイであるはなく、和名にセキレイが含まれるのはセキレイ属 (Motacilla) とイワミセキレイ属 (Dendronanthus) の種である。ただし、イワミセキレイ属はイワミセキレイの1属1種で、大部分はセキレイ属である。日本で普通に見られるセキレイは、セキレイ属のセグロセキレイ固有種)、ハクセキレイキセキレイの3種だが、他に旅鳥などで希に見られる種もある。

主に水辺に住み、長いを上下に振る習性がある(ただしイワミセキレイは左右に振る)。イシタタキなどの和名、英名Wagtail(Wag:振る tail:尾)はその様子に由来する。人や車を先導するように飛ぶ様子がよく観察される。

分類

セキレイ属 (Motacilla) とイワミセキレイ属 (Dendronanthus) の種を挙げる。

なお、これらにタヒバリ属 (Anthus)、ツメナガタヒバリ属 (Macronyx)、マキバドリモドキ属 (Tmetothylacus) を加えた5属は、セキレイ科(またはセキレイ亜科)を構成する。

セキレイ属 Motacilla

イワミセキレイ属 Dendronanthus

文化

セキレイ・鶺鴒およびその別名は季語である。

日本書紀には、日本神話国産み伝承の一つとして、イザナギイザナミ性交の仕方が分からなかったところにセキレイが現れ、セキレイが尾を上下に振る動作を見て性交の仕方を知ったという内容の異伝に関する記述がある。

自治体指定の鳥

日本のあきる野市盛岡市喜多方市など多数の区市町村の指定の鳥である。セキレイ属の種のキセキレイ、ハクセキレイなどを指定の鳥としているところも多数ある。

主な種の画像

ハクセキレイ
M. alba lugens
キセキレイ
M. cinerea
セグロセキレイ
M. grandis

関連項目