ジョアン・カーナー

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 ジョアン・カーナー 
JoAnne Carner
基本情報
名前 ジョアン・カーナー
生年月日 (1939-04-04) 1939年4月4日(85歳)
身長 170 cm (5 ft 7 in)
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ワシントン州カークランド
経歴
プロ転向 1970年
成績
優勝回数 メジャー:2勝
LPGAツアー:43勝
初優勝 1969年バーディンズ・インビテーショナル
賞金王 1974年
賞金ランク最高位 LPGAツアー・1位(1974年・1982年・1983年)
殿堂表彰者
選出年 1982年
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ジョアン・ガンダーソン・カーナーJoAnne Gunderson Carner1939年4月4日 - )はワシントン州カークランド出身のアメリカ合衆国の元女子プロゴルファーLPGAツアーで43勝をあげ、1982年に世界ゴルフ殿堂入りを果たしている[1]。彼女は全米女子ジュニアアマチュアゴルフ選手権、全米女子アマチュアゴルフ選手権、全米女子オープンの全てのタイトルを獲得したただ1人の女性であり(2009年8月現在)、全米ゴルフ協会主催の3つの異なる選手権に勝利した最初の選手である。

1981年、カーナーは全米ゴルフ協会によってゴルフにおける優れたスポーツマンシップを讃えて与えられる、最高の栄誉であるボブ・ジョーンズ賞を受賞した。1994年にはソルハイムカップでアメリカツアーチームの主将を務めた。

アマチュア時代

グレート・ガンディ(ドン・カーナーと結婚するまでは、この名で知られていた)は30歳になるまでアマチュアのままであった。1956年から1968年までアマチュアゴルフ界の強豪として君臨した。彼女は全米女子アマチュアゴルフ選手権のタイトルを5回獲得した。この記録を上回っているのは6勝をあげたグレナ・コレット・ベア (Glenna Collett-Vare) のみである。また同大会で2回2位になっている。1966年にはマレーン・スチュアート・ストレイト (Marlene Stewart Streit) と全米アマチュア史上最も長い41ホール(通常はフルラウンド闘ったとしても36ホール)にわたる死闘を演じた末に勝利した。また1956年には全米女子ジュニアアマチュアゴルフ選手権に優勝している。

1969年、まだアマチュアの時代にLPGAの大会、バーディンズ・インビテーショナルに勝利した。2009年8月現在、彼女はLPGAツアーで優勝した最後のアマチュア選手である。

プロ転向後

プロとしてのカーナーの最も特筆すべき勝利は、1971年と1976年の全米女子オープンである。1971年は終始リードを保ち、2位のキャシー・ウィットワースに7打差をつけて圧勝した[2]。1976年はサンドラ・パーマーと18ホールのプレーオフを闘った末に優勝した。

ビッグママ(彼女のもう1つの有名な愛称)はLPGA史上、生涯獲得賞金が100万ドルを越えた2番目の選手である。非常に息の長い選手で、1990年代後期に至っても競技に耐える実力を維持していた。2004年にはまだ10試合に出場し、64歳でLPGAツアーの予選ラウンドを通過するという最年長記録を打ち立てた[3]

LPGAツアーの優勝歴

通算43勝。太字はメジャートーナメント大会。


LPGAツアー以外の優勝

LPGAメジャー大会の成績

トーナメント 1962 1970 1971 1972 1973 1974 1975 1976 1977 1978
全米女子プロゴルフ選手権 DNP T6 39 T12 T47 2 T9 DNP T5 4
全米女子オープン T15 T21 1 T29 T49 T4 T3 1 3 T2
トーナメント 1979 1980 1981 1982 1983 1984 1985 1986 1987 1988 1989 1990
ナビスコ・ダイナ・ショア大会 X X X X T4 T5 T26 T42 T47 T12 T2 T31
全米女子プロゴルフ選手権 T6 T3 T5 2 T4 T56 CUT T40 T28 T18 T54 DQ
全米女子オープン DNP T10 T6 T2 T2 T20 T48 T35 T2 T16 T17 18
デュモーリエ・クラシック DNP 2 T7 T3 T2 5 T29 T14 DNP CUT T10 CUT
トーナメント 1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000
ナビスコ・ダイナ・ショア大会 CUT T17 T40 T48 CUT T79 CUT T18 CUT DNP
全米女子プロゴルフ選手権 8 T2 T37 T26 T38 DNP CUT CUT CUT CUT
全米女子オープン T11 T42 T11 T31 CUT CUT CUT DNP DNP DNP
デュモーリエ・クラシック T69 CUT T71 CUT CUT DNP CUT CUT T53 CUT
トーナメント 2001 2002 2003 2004 2005
クラフト・ナビスコ選手権 DQ DNP CUT T70 CUT
全米女子プロゴルフ選手権 DNP CUT CUT CUT DNP
全米女子オープン DNP DNP DNP DNP DNP
全英女子オープン ^ DNP DNP DNP DNP DNP

† 現在クラフト・ナビスコ選手権として知られているこのトーナメントは1999年までナビスコ・ダイナ・ショア大会であった。2000年にナビスコ選手権になり、2002年に現在の名称となった。
^全英女子オープンは 2001年からデュモーリエ・クラシックの代わりにLPGAメジャー大会に昇格した。
DNP = 出場せず
CUT = 予選落ち
DQ = 出場資格無し
X = メジャー大会ではなかった
"T" = 複数の選手と順位を分け合った(タイ)
グリーン地は優勝、黄色地はトップ10入りを表している。

脚注

  1. ^ World Golf Hall of Fame Profile: JoAnne Carner” (英語). World Golf Village.com. 2009年8月29日閲覧。
  2. ^ Past Champions: 1971” (英語). US Womens Open.com (2006年). 2009年8月29日閲覧。
  3. ^ Following Up With 'Big Mama': JoAnne Carner” (英語). USGA.org (2005年2月28日). 2009年8月29日閲覧。

外部リンク