シュレーゲルアオガエル
シュレーゲルアオガエル | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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シュレーゲルアオガエル
Rhacophorus schlegelii | |||||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Rhacophorus schlegelii (Günther, 1858) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
シュレーゲルアオガエル | |||||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Schlegel's green tree frog |
シュレーゲルアオガエル(Rhacophorus schlegelii)は、両生綱無尾目アオガエル科に分類されるカエル。名前はオランダのライデン王立自然史博物館館長だったヘルマン・シュレーゲルに由来する。 「シュレーケルアオガエル」とも言われる。
分布
日本の固有種で、本州・四国・九州とその周囲の島に分布するが、対馬にはいない。
形態
体長はオス3cm-4cm、メス4cm-5.5cmほど。体色は腹側は白く背中側は緑色をしているが、保護色で褐色を帯びることもある。虹彩は黄色。
外見はモリアオガエルの無斑型に似ているが、やや小型で、虹彩が黄色いことで区別できる。また別科のニホンアマガエルにも似ているが、より大型になること、鼻筋から目、耳にかけて褐色の線がないこと、褐色になってもまだら模様が出ないことなどで区別できる。
生態
水田や森林等に生息し、繁殖期には水田や湖沼に集まる。繁殖期はおもに4月から6月にかけてだが、地域によっては2月から8月までばらつきがある。
繁殖期になるとオスは水辺の岸辺で鳴く。鳴き声はニホンアマガエルよりも小さくて高く、「コロロ・コロロ…」と聞こえる。卵は畦などの水辺の岸辺に、泡で包まれた3cm-10cmほどの卵塊を産卵する。泡の中には200個-300個ほどの卵が含まれるが、土中に産卵することも多くあまり目立たない。孵化したオタマジャクシは雨で泡が溶けるとともに水中へ流れ落ち、水中生活を始める。
なお、地域によってはタヌキがこの卵塊を襲うことが知られる。夜間に畦にあるこの種の卵塊の入った穴を掘り返し、中にある卵塊を食うという。翌朝に見ると、水田の縁に泡と少数の卵が残されて浮いているのが見かけられる。
保全状態評価
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))
人間との関係
開発に伴う生息地や獲物の減少により生息数は減少している。畔のみに産卵するわけではないが、産卵には適した場所であるため近年の水田の区画整理等で土の畔がなくなることで個体数に影響はあると思われる。