ザ・ケルン・コンサート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。EmausBot (会話 | 投稿記録) による 2013年3月28日 (木) 03:45個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (ボット: 言語間リンク 14 件をウィキデータ上の (d:Q532850 に転記))であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

ザ・ケルン・コンサート
キース・ジャレットライブ・アルバム
リリース
録音 1975年1月24日ケルン
ジャンル ジャズ
時間
レーベル ECMレコード (ECM 1064)
プロデュース マンフレート・アイヒャー
専門評論家によるレビュー
キース・ジャレット アルバム 年表
Personal Mountains
(1974年)
The Köln Concert
(1975年)
Death And The Flowers
(1975年)
テンプレートを表示

ザ・ケルン・コンサートThe Köln Concert)は、ジャズピアニストキース・ジャレット1975年に発表したライブ・アルバム。1975年1月24日、ドイツケルンにあるオペラ劇場で行われた、完全即興演奏によるピアノ・ソロ・コンサートを収録。レコードでは2枚組だったが、CD化により1枚にまとめられた。

解説

キースは1972年夏より、完全即興のソロ・コンサートという画期的な試みを行い、その模様はドイツのジャズ・レーベルであるECMレコードによってレコード化されて、大きな注目を浴びた。その後もキースは度々ソロ・コンサートを行い、そして本作を録音・発売。

それまで行ってきたソロ・コンサートと同様、事前の準備なしの完全即興で、曲名らしい曲名もついていない。音楽的には、クラシック音楽のカデンツァに、ジャズの音階とテクニックを持ち込んだ内容とも言える。

本作は、キースのソロ・コンサートのシリーズ中、最も人気の高い作品で、その革新性と美しさは、世界中で高く評価された。その一方、全く新しい表現のため、批判する者も少なくなかった。日本でも、ジャズ喫茶では本作のリクエストが殺到したが、一部の店は「ケルンお断り」という貼り紙を出していたという[1]

1980年公開の映画『Bad Timing』(邦題:「ジェラシー」)で、本作から抜粋された音源が使われた。日本では1985年ホンダ・レジェンドCM音楽で冒頭部分が使用された。2000年パナソニックも、テレビ「プラズマタウ」のCM音楽として、本作の冒頭部分を使用した。

収録曲

  1. ケルン、1975年1月24日 パートI - Köln, January 24, 1975 Part I
  2. ケルン、1975年1月24日 パートIIa - Köln, January 24, 1975 Part IIa
  3. ケルン、1975年1月24日 パートIIb - Köln, January 24, 1975 Part IIb
  4. ケルン、1975年1月24日 パートIIc - Köln, January 24, 1975 Part IIc

演奏メンバー

注釈

  1. ^ 音楽CD検定公式ガイドブック上巻(レコード検定協議会編、音楽出版社)p.219参照

外部リンク