ケリー・ライカート

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ケリー・ライカート
Kelly Reichardt
生年月日 (1964-03-03) 1964年3月3日(60歳)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 フロリダ州マイアミ
職業 映画監督脚本家
活動期間 1994年 - 活動中
主な作品
オールド・ジョイ
 
受賞
カンヌ国際映画祭
金の馬車賞
2022年
ロサンゼルス映画批評家協会賞
インディペンデント/実験的作品賞
2006年オールド・ジョイ
その他の賞
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ケリー・ライカートKelly Reichardt)は、アメリカ合衆国の脚本家映画監督であり、自主映画に携わっている[1]

人物

バード大学の映画エレクトロニック・アーツ・プログラムにおけるアーティスト・イン・レジデンスである[2]

姓の日本での表記は「ライヒャルト」が長く使われているが、2020年に特集上映が行われた際には、本人に確認の上「ライカート」に変更された[3]

キャリア

1994年にデビュー作『リバー・オブ・グラス英語版』が公開される。同作はインディペンデント・スピリット賞で3部門にノミネートされた[4]。1999年にはハーマン・ローチャー英語版の小説『愛のかけ橋 - ビリー・ジョーに捧げる詩英語版』を原作とした『Ode』が公開された。

2006年にジョン・レイモンド英語版の短編を原作とした『オールド・ジョイ』が公開される。同作はロサンゼルス映画批評家協会賞ロッテルダム国際映画祭サラソタ映画祭インディペンデント・スピリット賞などで受賞を果たした。

2008年には『ウェンディ&ルーシー』が公開される。インディペンデント・スピリット賞では作品賞と主演女優賞(ミシェル・ウィリアムズ)にノミネートされた。

2010年に再びウィリアムズと組んだ『ミークス・カットオフ英語版』が公開される。第67回ヴェネツィア国際映画祭ではコンペティション部門に選出された[5]

2013年、『ナイト・スリーパーズ』が公開。ジェシー・アイゼンバーグダコタ・ファニングという若手スターを起用したが、日本ではビデオスルーとなった。

2020年、最新作となる『ファースト・カウ』が第70回ベルリン国際映画祭に出品され、無冠ではあったものの高い評価を獲得。第86回ニューヨーク映画批評家協会賞では作品賞を受賞し、カイエ・デュ・シネマでは2021年のベスト・ワンと評価された。

2021年の夏より、ミシェル・ウィリアムズとの4回目のタッグとなる新作『Showing Up』の撮影が予定されている[6]

フィルモグラフィ

作品 クレジット 備考
1994 リバー・オブ・グラス英語版
River of Grass
監督・脚本
1999 Ode 監督・脚本
2001 Then a Year 監督 短編映画
2006 オールド・ジョイ
Old Joy
監督・脚本・編集
2008 ウェンディ&ルーシー
Wendy and Lucy
監督・脚本・編集
2009 Travis 監督 短編ビデオ映画
2010 ミークス・カットオフ英語版
Meek's Cutoff
監督・編集
2013 ナイト・スリーパーズ ダム爆破計画
Night Moves
監督・脚本・編集
2016 ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択
Certain women
監督・脚本・編集
2020 ファースト・カウ
First Cow
監督・脚本・編集

参考文献

外部リンク