カチエル鉱

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カチエル鉱
苦灰岩マトリックス中のカチエル鉱結晶
分類 硫化鉱物
シュツルンツ分類 2.EB.05a
化学式 CoS2
結晶系 立方晶系
対称 Pa3
単位格子 a = 5.52 Å; Z = 4
晶癖 立方晶、粒状連晶
へき開 Perfect on {001}
モース硬度 4
光沢 金属光沢
ピンク色から灰白色
透明度 不透明
比重 4.82
光学性 等方性
文献 [1][2][3][4]
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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カチエル鉱またはカティエライト(Cattierite, CoS2)は、コンゴ民主共和国で発見されたコバルト硫化鉱物である。ニッケル硫化鉱物であるベース鉱とともに、ベルギーの鉱物学者ヨハネス・ベースにより発見され、ベルギーの鉱山会社ユニオン・ミニエールの会長であるフェリシアン・カティエルの名前に因んで命名された[5]

黄鉄鉱グループに分類される。酸化状態は+2で、陰イオンS22−とともに塩化ナトリウム型構造を形成する。

炭酸塩岩鉱床中で、黄鉄鉱、黄銅鉱リンネ鉱-ポリジム鉱グループの鉱物とともに生成する。模式産地であるカタンガ州の他に、ドイツガンスベルクスウェーデンヴェルムランド地方フィーリップスタード近郊、ノースカロライナ州アリゲイニー郡ボールドノブミズーリ州レイノルズ郡のフレッチャー鉱山等で産出が報告されている[2]

出典