ウラディーミル・スピヴァコフ

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ウラディーミル・スピヴァコフ

ウラディーミル・テオドロヴィチ・スピヴァコフВладимир Теодорович Спиваков / Vladimir Teodorovich Spivakov, 1944年9月12日 ウファ - )はロシアの指導的なヴァイオリニストおよび指揮者。室内オーケストラの「モスクワ・ヴィルトゥオージ」との活動によって名高い。サティ夫人(Sati)はテレビタレントである。

早くから音楽的神童として知られ、13歳のときにモスクワの指揮者コンクールにおいて優勝する。モスクワ音楽院に進みユーリ・ヤンケレヴィチに師事。1979年シカゴ交響楽団と協演して西側デビューを果たす。同年にモスクワ・ヴィルトゥオージを設立。1984年レナード・バーンスタインから指揮棒をプレゼントされる。1989年スペインに移住。1991年ソ連人民芸術家に任命された。1994年にロシアの孤児救済のためにスピヴァコフ慈善基金を設立する。1989年より音楽監督を務めてきたコルマル国際音楽祭への功労が認められ、レジオン・ドヌールを受勲。

スピヴァコフは、ヤンケレヴィチ門下の同世代のヴァイオリニストの中では、最も練達の演奏家のひとりであり、モスクワパリジェノヴァモントリオールで開かれる数々のコンクールに入選している。レパートリーは、バッハベートーヴェンブラームスからショスタコーヴィチシュニトケに至るまで幅広く、協奏曲室内楽といったジャンルの違いも問わない。

現在はロシア・ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督ならびに首席指揮者を兼務している。

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