イタコルマイト

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イタコルマイト( Itacolumite )は、自然にできる多孔質の砂岩で、薄くスライスした板は変形しやすい。別名、こんにゃく石[1]

名前の由来は、ブラジルミナスジェライス州南部にある Itacolumi という場所で発見されたことによる。

柔軟性の原因

諸説あり、議論が行われてきた。石英粒の間に白雲母緑泥石滑石等が存在している事で粒の間の変形がしやすいと考えられていたが、複雑に風化して遊びのあるジグソーパズルのように粒が絡み合った結果であるとされる[2][3]

産地

発見されたブラジルのミナスジェライス州のほか、ゴイアス州。アメリカのジョージア州ノースカロライナ州マダガスカル、インド、ロシア、フランスなどで産出する。いずれも先カンブリア時代の石英片岩の一部から見つかっている[3]

出典

  1. ^ doi:10.14863/geosocabst.2008.0.133.0マダガスカルからイタコルマイト(こんにゃく石)の発見とその意義 著:鈴木 博之, 蟹江 康光, 蟹江 由紀, Rambeloson R.A., Ramasiarinoro V.
  2. ^ コトバンク:イタコルマイト岩石学辞典の解説
  3. ^ a b doi:10.14863/geosocabst.1992.0_359251 イタコルマイト(こんにゃく石)の組織と変形様式 著:鈴木 博之, 横山 卓雄, 西原 正夫
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