まんがタイムスペシャル

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まんがタイムスペシャル
ジャンル 4コマ漫画雑誌
読者対象 20 - 30代の男女が中心
刊行頻度 月刊
発売国 日本
出版社 芳文社
刊行期間 1989年 -
レーベル まんがタイムコミックス
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まんがタイムスペシャル』は、芳文社発行の月刊4コマ漫画雑誌。青年・女性向けと萌え系4コマ誌の折衷タイプに分類される。『まんがタイムオリジナル』増刊として発行されていたが、1992年6月号にて独立創刊。2009年1月号において、独立創刊から算えて200号目を迎えた。

原則として毎月22日に発売されている(ただし、地域によっては発売日が異なることがある)。

傾向

従来は女性読者をターゲット4コマ誌として、恋愛や家族愛を重点に置いた作品構成がされてきたが、近年ではその色合いは薄れてきており、萌え系4コマ作品の連載が増加している。かつては「恋する乙女応援4コマ誌」という女性向け4コマ誌であることを前面に押し出したキャッチコピーを多く使用していたが、誌面構成の変化とそれに伴う男性読者の増加により近年では控えられている傾向にあり、現在では「笑顔をチャージ!エンタメスペシャル」という特定の性を意識しないキャッチコピーが多用されている。

2004年のリニューアルの際、廃刊になった『まんがタイムナチュラル』の作品が多数移籍となる。また、リニューアル前後からは『まんがタイム』グループの中では『まんがタイムきらら』グループに近いスタンスが取られるようになり、『スーパーメイドちるみさん』や『えすぴー都 見参!』『ベンリ屋なっちゃん』などの男性読者向け萌え4コマ作品の連載が見られるようになり[1]、その後も吉谷やしよ藤凪かおるらといった『きらら』系作家や、『もえよん』出身の北条晶といった萌え系作品を主軸とする作家の流入などがあり、2010年2月号においても再度リニューアルとして新連載が5本スタート、萌え系作品のさらなる強化が図られている。

このようなことから、現在では女性読者層に限らず、萌え系4コマ誌の主な購読者である青年男性層にもターゲットを広げた誌面構成となっている。このため『まんがタイムきらら』グループ雑誌に連載している作家陣が起用される比率が高く、他の『まんがタイム』グループ雑誌と比較して、『まんがタイムきらら』グループ雑誌や、まんがタイムKRコミックスの広告が多く掲載されている。

なお本誌連載の『恋愛ラボ』が『まんがタイム』グループでは初めてテレビアニメ化され、2013年7月から9月まで放映された。同作のアニメ化が発表された2012年11月にtwitter公式アカウントを取得。これは『まんがタイム』グループでは本誌が唯一となっていたが、2014年現在は「まんがタイム編集部」のアカウントとして『スペシャル』以外のグループ誌や単行本の情報も発信される。

現在連載されている主な作品

長期休載中の主な作品

連載が終了した主な作品

表紙の変遷

4コマ誌においては、他のジャンルの漫画雑誌と異なり、表紙イラストが1名の作家によって複数月連続して担当されることが多い。ここでは、本誌の表紙イラストを担当していた作家・作品と、その担当していた期間を記す。

  1. 独立創刊以前に、ともびきちなつ(好きだヨンたーくん)、小池田マヤ(僕のかわいい上司さま)等
  2. 窪田まり子(恋するさよちゃん)(独立創刊号、1992年6月号 - 2000年X月号)
  3. 岡田がる(ダッシュ!!カンカン娘)(2000年X月号 - 200X年X月号)
  4. なんば倫子(てんぷら)(200X年X月号 - 2007年4月号)
  5. 師走冬子(スーパーメイドちるみさん)(2007年5月号 - 2009年9月号、11月号、2010年1月号 - 2月号、4月号、6月号、8月号 - 9月号)
  6. 荻野眞弓(たまのこしかけ)(2009年10月号)
  7. 胡桃ちの(ミッドナイトレストラン7to7)(2009年12月号、2010年3月号、7月号)
  8. 曙はる(ベツ×バラ)(2010年5月号)
  9. 恋愛ラボ(宮原るり)(2010年10月号 - 現在)(※2012年9月号は水森みなも(笑って!外村さん)との合同表紙)
  10. 水森みなも(笑って!外村さん)(2012年9月号)(※恋愛ラボ(宮原るり)との合同表紙)

脚注

  1. ^ 『えすぴー都 見参!』は本誌連載作品であるが、単行本は『まんがタイムきらら』シリーズ扱いとなる『まんがタイムKRコミックス』レーベルから刊行されている。

外部リンク