おたる運がっぱ
おたる運がっぱ OTARU UN GAPPA | |
---|---|
おたる運がっぱ おたる運がっぱ | |
対象 | |
分類 | マスコットキャラクター |
モチーフ | 河童 |
デザイン | 小樽紙匠堂 |
指定日 | 2006年 |
指定者 | 株式会社石井印刷 |
性別 | 男 |
備考 | 小樽市非公認 |
公式サイト | おたる運がっぱの『がっぱっぱ日記』 |
おたる運がっぱ(おたるうんがっぱ)は、河童をモチーフとした北海道小樽市のマスコットキャラクターである。小樽市非公認[1]。
概要
小樽市内の印刷会社である株式会社石井印刷が、小樽市独自の土産物販売の新業態として自社ブランド「小樽紙匠堂」を2006年(平成18年)に発足[2]。同時期、小樽の歴史に関連し、地元の名物になるような小樽の独自のキャラクターとして同社社員により考案された[3][4]。
設定上では河童の子供で[5]、ガラスの浮き玉(漁具)に乗っての1人旅の途中で小樽運河に流れ着き、そのまま住み着いたとされる[3][4]。紙匠堂では同時期にこれを含む4体のキャラクターが製作されており、おたる運がっぱはそのうちの主人公に位置づけられている[4]。
プロフィール
関連商品
石井印刷からは携帯電話用ストラップや各種文具[4]、絵本[2]、クリスマス企画グッズ[3]、入試シーズンに合わせた合格祈願グッズ[7]、小樽市内の製パン業者との共同製作による菓子パン[8]、交通事故防止用の夜光反射材など[9]、関連商品が多彩に展開されている。小樽観光協会による観光客向けの無料貸し出し傘のキャラクターとしても採用されている[10]。
2011年(平成23年)春には石井印刷により、市内の廃線である旧手宮線を舞台としたクレイアニメ『運がっぱとオンボロせんろのおはなし』が制作され、YouTubeで配信されている[3][11]。
翌2012年(平成24年)4月からは、石井印刷よりフリーペーパー『がっぱりおたる』が発刊され、運がっぱによる小樽の名所紹介、各種イベント紹介などの記事が掲載されている[12]。
活動
2012年夏には着ぐるみが完成。石井印刷の社員が日常業務の傍らで着用して小樽運河や市内の観光名所に出没し、クイズ、ゲーム、小樽観光の宣伝活動[2]、記念撮影などで小樽市民や観光客たちの人気を博している[1][13]。
小樽市非公認ながら知名度は高く[14]、その活躍ぶりは「公式さながら」との声もある[5]。2012年開催の「ご当地ゆるキャラグランプリ」では、全国865体中187位(北海道内35体中6位)の好成績を収めており[8]、翌2013年(平成25年)の「ゆるキャラグランプリ2013」ではさらに順位が上昇して173位を記録、総得票は前年の3倍となる14525ポイントを獲得した[15]。
同2013年にはスズキ・アルトのテレビコマーシャルにおいて、日本全国のマスコットキャラクターが出演する「ご当地キャラ」編の北海道地区放送バージョンに登場。ほかの全国各地での放送分のバージョンにも多数のキャラクターの1人として登場しており、全国デビューを飾った[14]。
脚注
- ^ a b 竹中 2012, p. 26
- ^ a b c 読売新聞 2013, p. 32
- ^ a b c d 竹中 2011, p. 27
- ^ a b c d “小樽のキャラクター“運がっぱ”誕生”. 小樽ジャーナル. (2008年1月8日) 2014年2月14日閲覧。
- ^ a b 佐藤佳奈 (2013年9月11日). “ジワジワ人気急上昇中! 小樽のゆるキャラ「おたる運がっぱ」とは?”. 北海道ファンマガジン. PNG Office. 2014年2月14日閲覧。
- ^ a b c d “おっきい運がっぱ、天狗山で踊るのこと!”. おたる運がっぱの『がっぱっぱ日記』 (2012年8月28日). 2014年2月15日閲覧。
- ^ 竹中達哉・田鍋里奈 (2012年1月13日). “小樽の願掛け商品 注目”. 北海道新聞 小樽・後志版 (北海道新聞社): p. 24 2014年2月14日閲覧。
- ^ a b “運がっぱがパンとコラボ“運がっぱん”新発売”. 小樽ジャーナル. (2013年3月9日) 2014年2月14日閲覧。
- ^ “「運がっぱ」で交通事故防止”. 北海道新聞 夕後版: p. 11. (2013年11月29日)
- ^ 竹中達哉 (2012年5月16日). “雨の小樽も楽しんで”. 北海道新聞 小樽・後志版: p. 26 2014年2月14日閲覧。
- ^ 運がっぱとオンボロせんろのおはなし - YouTube
- ^ 竹中達哉 (2012年5月12日). “小樽の魅力 地元目線で”. 北海道新聞 小樽・後志版: p. 27 2014年2月14日閲覧。
- ^ 市村信子 (2013年7月23日). “運がっぱ神出鬼没”. 北海道新聞 小樽・後志版: p. 32 2014年2月14日閲覧。
- ^ a b “おたる運がっぱ、CMで全国デビュー - 香里奈さんらと共演”. 小樽経済新聞. (2013年4月15日) 2014年2月14日閲覧。
- ^ “おたる運がっぱ、「ゆるキャラグランプリ」で昨年から順位アップ-地道な活動実る”. 小樽経済新聞. (2013年11月25日) 2014年2月14日閲覧。
参考文献
- 竹中達哉 (2012年8月3日). “運河で会えるよ”. 北海道新聞 小樽・後志版 (北海道新聞社) 2014年2月15日閲覧。
- “ブログ登場 人気じわり”. 読売新聞 北海道版 (読売新聞社). (2013年3月14日) 2014年2月14日閲覧。
外部リンク
- 小樽紙匠堂(運営会社)
- おたる運がっぱの『がっぱっぱ日記』
- おたる運がっぱ (@otaruungappa) - X(旧Twitter)