THEATER ENYA
THEATER ENYA | |
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情報 | |
開館 | 2019年10月25日 |
収容人員 | 62人 |
用途 | 映画上映 |
運営 | 一般社団法人Karatsu Film Project |
所在地 |
〒880-0805 佐賀県唐津市京町1783 KARAE(唐重)1階 |
位置 | 北緯33度26分50.0秒 東経129度58分09.0秒 / 北緯33.447222度 東経129.969167度座標: 北緯33度26分50.0秒 東経129度58分09.0秒 / 北緯33.447222度 東経129.969167度 |
外部リンク |
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THEATER ENYA(シアターエンヤ)は、佐賀県唐津市京町1783 KARAE(唐重)1階にある映画館(ミニシアター)。
運営は一般社団法人Karatsu Film Project。62席の1スクリーンを有する。デジタルシネマに対応しているが、35mmフィルムでの上映も可能である。名称のENYAは「演屋」の意味であり、唐津市で開催される唐津くんちの掛け声に因んでいる。
特色
THEATER ENYAを運営する一般社団法人Karatsu Film Projectは、2017年(平成29年)に公開された大林宣彦監督作品『花筐/HANAGATAMI』の製作に携わった[1]。『花筐/HANAGATAMI』は戦前の唐津市を舞台とし、オール唐津ロケで製作された作品である[1]。2019年(令和元年)10月25日のTHEATER ENYA開館後、毎月8日を「花筐の日」として同作品を上映しており、唐津市民は600円という安価で鑑賞できる[1][2]。
佐賀県のミニシアターとしては佐賀市にシアターシエマがある。2020年(令和2年)に新型コロナウイルス感染症の流行を受けて臨時休館した際には、全国のミニシアターと並んで両館も「ミニシアター・エイド基金」(ミニシアターを救え! プロジェクト)に参加した[3]。
歴史
唐津市の映画館
全盛期の唐津市には8館の映画館があり[4]、1960年(昭和35年)時点では世界館(朝日町)、新世界映劇(材木町)、日の出館(材木町)、センター・シネマ(材木町)、みなと映劇(西唐津2丁目)、第三寿館(佐志町)、唐津東宝大劇(千代田町)、かがみ映劇(鏡町原)があった[5]。1980年(昭和55年)時点の唐津市には唐津スカラ座・唐津センターシネマ(材木町)、唐津中央大劇(材木町)、唐津東宝大劇(千代田町)の4館があった[6]。1997年(平成9年)2月16日には唐津東宝大劇が閉館し、唐津市から映画館がなくなった[4]。朝日新聞文化部記者の小峰健二は高校生時代に唐津市に住んでいたが、唐津市に映画館がなかったことから、片道1時間あまりかけて福岡市の映画館に通っていたという[7]。
唐津シネマの会
THATER ENYAの前身となったのは唐津シネマの会であり、2011年(平成23年)から週2回の頻度で映画上映会を開催していた[1]。市民交流プラザオーテホールでの定期上映会に加えて、子ども向けの無料上映会、唐津市内の離島での映画上映会、映画監督を招いたティーチインなども実施していた[8][1]。
THEATER ENYA
2019年(令和元年)10月25日、同日に開業した複合商業施設KARAE(唐重)1階にTHEATER ENYAが開館した[9]。唐津市にとっては22年ぶりの常設映画館であり[1]、30年ぶりとされる場合もある[10]。オープン前の10月20日に行われたこけら落とし上映作品は、戦前の唐津市を舞台とする『花筐/HANAGATAMI』(大林宣彦監督)だった。10月20日には美術監督を務めた竹内公一が来館している[11]。なお、10月20日をもって東京の有楽町スバル座が閉館しているが、スバル座の最終上映作品は奇しくも『花筐/HANAGATAMI』だった。
2019年12月1日にはドキュメンタリー映画『作兵衛さんと日本を掘る』の熊谷博子監督による舞台挨拶・ティーチインを開催した[12]。
2020年(令和2年)には世界的な新型コロナウイルス感染症の流行を受けて、4月18日から5月21日まで臨時休館した[13][14][15][16]。上映再開日は佐賀市の109シネマズ佐賀とシアター・シエマが5月15日、イオンシネマ佐賀大和が5月18日であり、THEATER ENYAの営業再開は佐賀県内の4施設の中で最後であった[17]。
2020年6月26日には『葬式の名人』の上映を開始したが、初日には唐津市出身の樋口尚文監督がサプライズで来館した[18]。
データ
脚注
- ^ a b c d e f 応援企画!第7回 佐賀県唐津市のミニシアター『シアター・エンヤ(演屋)』 映画ログプラス、2020年5月8日
- ^ 「9年かけ映画館 いきいき唐津取締役 甲斐田晴子さん」『毎日新聞』2020年6月18日
- ^ 「『ミニシアター助けて』ネットで署名活動 県内シエマとエンヤも参加」『佐賀新聞』2020年4月11日
- ^ a b 「40年の歴史、きょう幕 唐津最後の映画館・東宝大劇が閉館」『朝日新聞』1997年2月16日
- ^ 『映画年鑑 1960年版 別冊 映画便覧 1960』時事通信社、1960年
- ^ 日本映画製作者連盟配給部会『映画館名簿 1980年』時事映画通信社、1979年
- ^ 「シネマ三面鏡 巨匠がのこした文化の灯」『朝日新聞』2020年4月24日
- ^ 唐津シネマの会 唐津シネマの会
- ^ 「唐津に複合商業施設『KARAE』あすオープン 来月1日、60床のホテルも」『毎日新聞』2019年10月24日
- ^ 「唐津に30年ぶり映画館復活 複合商業施設『KARAE』オープン」『佐賀新聞』2019年10月26日
- ^ 竹内美術監督夫妻がお祝いに駆けつけてくださいました THEATER ENYA、2019年10月22日
- ^ 『作兵衛さんと日本を掘る』熊谷博子監督ティーチイン実施 THEATER ENYA、2019年12月1日
- ^ 緊急事態宣言発令に伴う休館のお知らせ THEATER ENYA、2020年4月17日
- ^ 「県内の映画館、全館休館へ」『佐賀新聞』2020年4月18日
- ^ 営業再開のお知らせ THEATER ENYA、2020年5月18日
- ^ 「唐津市のシアター・エンヤ 22日から再開」『佐賀新聞』2020年5月20日
- ^ 「佐賀県内の映画館 15日から順次営業再開」『佐賀新聞』2020年5月14日
- ^ 『葬式の名人』樋口尚文監督ご来館 THEATER ENYA、2020年6月26日