Neighbormind/laser beamer

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Neighbormind/laser beamer
凛として時雨シングル
初出アルバム『last aurorally
A面 Neighbormind
laser beamer
リリース
規格 マキシシングル
ジャンル J-POP
時間
レーベル ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ
作詞・作曲 TK
凛として時雨 シングル 年表
DIE meets HARD
(2017年)
Neighbormind/laser beamer
(2019年)
Perfake Perfect
(2022年)
last aurorally 収録曲
  1. Super Sonic Aurorally
  2. 竜巻いて鮮脳
  3. Marvelous Persona
  4. laser beamer
  5. self-hacking
  6. アレキシサイミアスペア
  7. Neighbormind
  8. Perfake Perfect
  9. 滅亡craft
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「Neighbormind/laser beamer」(ネイバーマインド[1] / レーザー ビーマー)は日本ロックバンド凛として時雨のメジャー6th(通算7枚目)シングル2019年7月3日ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズから発売された[2]。発売に先立って、「laser beamer」は同年4月18日[3]、「Neighbormind」は同年6月28日に先行配信された[1]

概要[編集]

2019年4月1日、『舞台 PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice』の主題歌に新曲「laser beamer」が起用されたことが発表された[4]。凛として時雨が『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズの作品の主題歌を担当するのは映画劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』の主題歌に起用された「Who What Who What」以来約4年ぶりとなった。

同年4月18日、「laser beamer」の配信が開始し、ミュージックビデオがYouTubeにて公開された[5]。同日、「laser beamer」を含む両A面シングルを発売をすることが発表された[6]

同年6月6日、新曲「Neighbormind」が両A面シングルに収録されることが発表された。「Neighbormind」は映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の日本語吹替版主題歌に起用されている[7]。なお、同年3月8日に日本で公開された映画『スパイダーマン:スパイダーバース』の日本語吹替版主題歌には凛として時雨のフロントマン・TKのソロプロジェクトである「TK from 凛として時雨」名義で発表した「P.S. RED I」が起用されていた[7]

映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の日本公開日である同年6月28日、「Neighbormind」の配信が開始した[8]。同日にはフカツマサカズが監督を務めるミュージックビデオがYoutubeにて公開された[9]

同年7月3日、DVD付きの完全生産限定盤としてリリースされた。CDには「Neighbormind」と「laser beamer」の他に表題曲のインストゥルメンタル版がそれぞれ収録され、DVDには「laser beamer」のミュージックビデオと、「舞台 PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice」のOpening Stage Plotが収録された[10]

2023年3月15日に自身8作目のアルバム『last aurorally』の収録曲であることが発表された[11]

楽曲について[編集]

Neighbormind
映画『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の日本語吹替版主題歌として書き下ろされた楽曲。TKは本楽曲について「いつも予想を超えたストーリーを魅せてくれるスパイダーマン、寄り添うだけじゃなく遥か遠くまで飛び出したその先で交われる様な音楽を目指しました」と述べている[7]。レコーディングは采原史明とTKが国内で行い、ミックスはイギリス人のエンジニアであるトム・ダルゲティが担当した。『last aurorally』の収録曲[11]
laser beamer
舞台『舞台 PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice』の主題歌として書き下ろされた楽曲。TKは本楽曲について、「本広監督との打ち合わせの中で、『今まで誰も見たことがない様な舞台にしたい』という新たな進化を極限まで求めた熱意にこちらも全力で応えさせていただきました。より舞台を彩り、壊せるような音楽として共演させて頂きます」と述べている[4]。『last aurorally』の収録曲[11]

評価[編集]

  • 音楽ライターの金子厚武は、「Neighbormind」について「ゴシックメタル風のリフに始まり、ハイトーンなツインボーカル、怒涛のツーバス、フェイザーを大胆に用いたサイケな音像など、バンドとしての記名性が強い楽曲に仕上がっている」と述べた[12]
  • 音楽ライターの遠藤利明は、『スパイダーマン:スパイダーバース』の日本語吹替版主題歌であるTK from 凛として時雨の「P.S. RED I」と比較し、「Neighbormind」について「両曲とも、スパイダーマンの体の色である赤と青を歌っている。また、前回はヒーローの「僕」の孤独を描いたのに対し、今回はこの主人公にふさわしく《糸》《絡まって》《繋いで》などの言葉をちりばめ、《君》との《絆》を語っている。ソロプロジェクトからバンドへシリーズ主題歌を引き継ぐうえでの工夫がみられて面白い。詞は孤独から絆へ。曲のほうも、345のボーカルとピエール中野の変化に富んだドラムの合流でバンド感を強めたよりダイナミックなサウンドへ。宙に糸が飛び出すようなギターの伸びやかな音色が印象的だ」と述べている。また、「laser beamer」について「ピュンピュンと曲名から連想されるような音が鳴って始まり、動と静の鮮やかな転換をみせる。こちらも彼ららしくドラマティックでアクションに満ちたサウンドだ」と述べている[13]
  • 音楽ライターの高橋智樹は「laser beamer」について「彼らの驚愕のクリエイティビティを4分半のスペクタクルに結晶させた、どこまでも意欲的な一曲」と評価し、「透明と混濁の軋轢から怒濤のカオスと生命力を描き出してきた時雨の新たなフェーズを、そのサウンドの熱量と歌詞の強度から確かに感じることができる」と述べた[14]

収録曲[編集]

CD(完全生産限定盤)
全作詞・作曲・編曲: TK
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.「Neighbormind」TKTK
2.「laser beamer」TKTK
3.「Neighbormind」(Instrumental)TKTK
4.「laser beamer」(Instrumental)TKTK
合計時間:
DVD(完全生産限定盤)
#タイトル作詞作曲・編曲
1.「laser beamer (Music Video)」  
2.「laser beamer (-「舞台PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice」Opening Stage Plot)」  

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b 凛として時雨、新曲「Neighbormind」が映画"スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム"日本語吹替版主題歌に決定。映画スポット映像公開、両A面シングル詳細も”. Skream! (2019年6月6日). 2023年7月30日閲覧。
  2. ^ 凛として時雨「スパイダーマン」主題歌含む新曲ハイレゾ音源の先行試聴企画、5都市で実施”. 音楽ナタリー (2023年6月14日). 2023年7月30日閲覧。
  3. ^ 凛として時雨、"舞台PSYCHO-PASSサイコパスVirtue and Vice"主題歌に新曲「laser beamer」書き下ろし。4/18配信リリース”. skream! (2019年4月1日). 2023年7月30日閲覧。
  4. ^ a b 凛として時雨「PSYCHO-PASS」舞台に新曲書き下ろし(コメントあり)”. 音楽ナタリー (2019年4月1日). 2023年7月30日閲覧。
  5. ^ 凛として時雨、『舞台PSYCHO-PASS』書き下ろし曲「laser beamer」配信 シングルリリースも”. リアルサウンド. blueprint (2019年4月18日). 2023年7月30日閲覧。
  6. ^ 凛として時雨「舞台PSYCHO-PASS」主題歌含む両A面シングル発売決定(動画あり)”. 音楽ナタリー (2019年4月18日). 2023年7月30日閲覧。
  7. ^ a b c 凛として時雨「スパイダーマン」新作主題歌を担当、「スパイダーバース」からTK続投(コメントあり)”. 音楽ナタリー (2023年6月6日). 2023年7月30日閲覧。
  8. ^ 凛として時雨、赤と青で彩られた「スパイダーマン」主題歌MVを公開(動画あり)”. 音楽ナタリー (2019年6月28日). 2023年7月30日閲覧。
  9. ^ 凛として時雨、新曲「Neighbormind」MVでアーティスティックに“スパイダーマン”を示唆 | Daily News”. Billboard JAPAN (2019年6月28日). 2023年7月30日閲覧。
  10. ^ 凛として時雨、ニュー・シングル『Neighbormind/laser beamer』7月3日発売。「舞台PSYCHO-PASS サイコパス Virtue and Vice」主題歌!”. タワーレコードオンライン. 2023年7月30日閲覧。
  11. ^ a b c 凛として時雨、新AL『last aurorally』全収録曲解禁 | Daily News”. Billboard JAPAN. 2023年7月5日閲覧。
  12. ^ 凛として時雨、『スパイダーマン』最新作吹替版主題歌での挑戦 TK「P.S. RED I」との変化に迫る”. リアルサウンド. blueprint (2023年6月28日). 2023年7月30日閲覧。
  13. ^ 蜘蛛のヒーローらしい曲-『Neighbormind / laser beamer』凛として時雨 | 邦楽 CD/EP新譜レビュー”. ロッキング・オン (2019年7月6日). 2023年7月30日閲覧。
  14. ^ 「I」を揺るがす破壊とカオス-『laser beamer』凛として時雨 | 邦楽 CD/EP新譜レビュー”. ロッキング・オン (2019年5月10日). 2023年7月30日閲覧。

外部リンク[編集]