Clam AntiVirus

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Clam AntiVirus
ClamTk4,33
Clam AntiVirusのGUIインターフェース(ClamTk)
開発元 Tomasz Kojm
最新版
0.99 / 2015年12月1日 (8年前) (2015-12-01)[1]
最新評価版
0.99 RC2 / 2015年11月19日 (8年前) (2015-11-19)[2]
リポジトリ ウィキデータを編集
対応OS Linux / BSD / Mac OS X / AIX / HP-UX / Solaris
プラットフォーム クロスプラットフォーム
種別 アンチウイルスソフトウェア
ライセンス GNU General Public License
公式サイト www.clamav.net/
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Clam AntiVirus (クラム・アンチウイルス。略称Clam AV)とは、オープンソース (GPL) で提供されているクロスプラットフォームアンチウイルスソフトウェアである。

Clam AntiVirusの開発プロジェクトでは、メールゲートウェイ電子メールのウィルススキャンを行うことを開発目標の主眼としている[3]。当初UNIX用として開発され、その後AIXBSDHP-UXLinuxOpenVMSMac OS XOSFSolarisに移植されている。Windowsにも、現在では「ClamAV for Windows」「ClamWin」「MoonSecureAV」など、多くの派生版が移植されている。

主にメールサーバにおけるサーバサイドにおけるE-mailウイルススキャンの分野で広く利用されている。 従来より常駐監視機能(オンアクセススキャン)が標準実装されていなかったため、常駐監視としてはDazuko+Clamukoを利用したりcrondのジョブとしてフルスキャンを実施する方法が一般的だった。

しかし、2013年9月19日にリリースされた0.98からはfanotifyを用いた監視機能が実装されたため、2.6.36以降のLinux等ではDazukoモジュールを用いなくても任意のフォルダの常駐監視が可能となった。

その他、Mac OS X 版の ClamXav では ClamXav Sentry を常駐させる事ができ、任意のフォルダなどを監視させる事が可能である。また、Mac OS X Server 10.4 Tiger 以降には ClamAV が標準で含まれている。 その他、常駐保護機能を持つものとして「ClamAV for Windows」や「MoonSecureAV」などの派生版がある。


機能

ClamAVには次に示すような何種類かのユーティリティが含まれる。コマンドライン版スキャンツール(clamscan)、データベース アップデートツール(freshclam)、マルチスレッドで実行可能なデーモン(clamd)である。また、sendmailのメールフィルタリング拡張コンポーネント機能を持っており、オンデマンドのスキャンを行える。さらに、ZIPtargzipといった圧縮ファイルや、Microsoft Officeで作成されたファイルやPDFファイルもスキャンすることが出来る。

ウイルスデータベースは、最大1日数回アップデートされ、2011年7月20日現在では1,000,066 件のウイルスパターンを保有している。[4]

グラフィカルインターフェース(GUI)

Linux

  • ClamTk[1] − gtk2-perlアプリケーション。RHELCentOSでは ClamTk 公式サイトにて最新版のRPMパッケージが公開されている。
  • KlamAV[2] - RHELやCentOSではソースコードでインストールする必要がある。FedoraではLivnaリポジトリにrpmパッケージが公開されている場合がある。

Windows

日本語ヘルプ[4]
  • 補助ツールである Clam Sentinel をインストールすることで、常駐化が可能。

Mac OS X

関連項目

参考文献

  1. ^ ClamAV 0.99 has been released!”. clamav.net (2015年12月1日). 2015年12月12日閲覧。
  2. ^ ClamAV 0.99rc2 has been posted!”. clamav.net (2015年11月19日). 2015年12月12日閲覧。
  3. ^ about us”. clamav.net. 2014年5月30日閲覧。
  4. ^ 開発元ホームページ http://www.clamav.net/ にて確認