Be-1グランプリ

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Be-1グランプリ』(ビーワングランプリ)は、うすくら屋が主催するピン芸コンクール。通称「Be-1」。

2020年『R-1グランプリ』のルール改定により生まれた、芸歴11年以上のピン芸人の大会[1]

概要[編集]

芸歴11年以上の1人芸で誰が一番おもしろいかを決める大会であり、吉本興業主催『R-1グランプリ』に参加できなくなった出場者を対象に行われている[注釈 1]

タイトルの「Be」は『Being』の存在から由来している。

第1回大会回から「とにかく面白い1人芸」を披露することがルールとなっており、古典落語以外なら基本的に何でもあり。落語家モノマネ芸人、漫談家・一人コント師だけでなく、普段はコンビグループで活動している芸人でも個人で参加出来るようになっている。

第1回では決勝大会の総合司会を飛石連休藤井ペイジと野々原さやねが担当、審査員をじゅんいちダビットソン、中山功太、やまもとまさみ、ガッテン森枝、元祖爆笑王、中小企業診断士マキノヤ先生が務めた。

同じくお笑いの賞レースである「M-1グランプリ」や後年開始した「キングオブコント」と比較すると、本大会の歴代優勝者・ファイナリストにはブレイクする者が少ないと指摘されることが多い。これは、ピン芸人が漫才師などと比べ構成・ボケ・ツッコミ等の役割を自分1人ですべてこなさなければならず、そのうえで分かりやすく笑えるものに仕上げなくてはならないという特殊な条件を抱えており、経歴や特技を芸風とする出場者が多いことも理由として挙げられている。

変遷[編集]

  • 第2回大会(2022年)から中小企業診断士マキノヤ先生がスポンサーになる。
  • 第3回大会(2023年)から全国ツアーを開始。名古屋、横浜、東京、京都、大阪で開催される。

予選[編集]

毎年開催年の前年12月から2月にかけて東京と大阪(2023年‐)で予選が行われ、1回戦・2回戦・準決勝へと進んでいく。

過去1度でも準決勝以上に進出した者とR-1グランプリ決勝・準決勝経験者にはシード権があり、1回戦が免除される。準決勝は東京会場の1会場で行われている。

予選のネタの制限時間は、1・2回戦は2分、準決勝以降は3分。

毎年開催年の前年12月から2月にかけて東京と大阪で予選が行われ、1回戦・2回戦・準決勝へと進んでいく。

敗者復活戦[編集]

第1回(2021年)に導入。

出場者は準決勝敗退者で、ネタの持ち時間は3分。審査方法は、会場の一般観客の投票のみで行われる。

勝者は決勝にてネタ披露。上位3名のみが決勝戦に進出した。

決勝戦[編集]

2月に決勝大会が開催される。

決勝戦は第2回(2022年)以降、基本的に渋谷ユーロライブで行われる。第1回(2021年)のみ新宿角座で行われた。

出演者[編集]

司会・進行[編集]

司会 進行
1 2021年 藤井ペイジ(飛石連休 野々原さやね
2 2022年 佐々木優介(磁石 野々原さやね
3 2023年 藤井ペイジ(飛石連休) 日里麻美

審査員[編集]

審査員
1 じゅんいちダビッドソン ガッテン森枝 中山功太 やまもとまさみ 元祖爆笑王 マキノヤ先生
2 ユウキロック 笑福亭羽光
3 なだぎ武 田上よしえ

歴代優勝者[編集]

※大会期間の最終日が決勝戦開催日。

大会期間 決勝戦当日 優勝者 決勝進出回数 所属事務所(当時) エントリー数
1 2021年1月5日 -
2021年2月20日
2021年2月20日 野田ちゃん - SMA[注釈 2] 62名
2 2022年1月4日 -
2022年2月19日
2022年2月19日 街裏ぴんく 2年連続 トゥインクル・コーポレーション 106名
3 2023年1月4日 -
2023年2月20日
2023年2月20日 紺野ぶるま 初出場 松竹芸能 東京 123名

脚注[編集]

  1. ^ ベテランに光を!芸歴11年を超えるピン芸人のためのBe-1グランプリが今年も開幕”. camp-fire.jp. 2023年5月15日閲覧。

注釈[編集]

  1. ^ ただし、2024年大会より『R-1グランプリ』の芸歴制限は再度撤廃されている。
  2. ^ SMAとはソニーミュージックアーティスツの略である。

外部リンク[編集]