AGM-131 (ミサイル)

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AGM-131は、アメリカ空軍が1980年代に開発していた空対地ミサイルAGM-69A SRAMの後継となる核ミサイルであり、SRAM IIの名称が与えられたが、冷戦の終結に伴い1991年に開発中止となった。

概要[編集]

アメリカ空軍戦略航空軍団は、1970年代前半より戦略爆撃機に搭載する投射核兵器として、AGM-69A SRAMを運用してきた。SRAMは従前の核兵器より小型軽量のため、爆撃機へ大量に搭載できる利点があった。1977年にB-1Aが開発中止となると改良型のAGM-69Bも開発中止となった。

1981年にB-1Bの開発が開始されると、B-1B向けおよびSRAM更新用の航空機搭載核ミサイルの検討が開始された。Advanced Air-to-Surface Missile (AASM,先進空対地ミサイル)の名称で検討が続けられたが、1985年にShort Range Attack Missile II(SRAM II)の名称が与えられ、1986年からAGM-131Aとして、全規模開発が開始された。開発担当はボーイング

AGM-131Aは、SRAMの3分の2ほどのサイズを目指しており、B-1BにおいてSRAMが24発のところ、36発搭載できる計画であった。ステルス性を向上させ、信頼性を向上させた新型のW89核弾頭(核出力 200kt)を搭載し、射程も400kmを目指していた。誘導精度も向上させ、硬化目標攻撃も視野に入れていた。

しかし、技術的困難により最終的にはサイズ、射程はSRAMと同等程度となる見込みとなった。部隊配備は1993年を目指していたが、開発費用が計画値を上回ったことと冷戦終結に伴う軍縮により、1991年に開発中止となった。

SRAM-T[編集]

SRAM IIの戦術用途ミサイルとして、AGM-131B SRAM-T(Tはtactical 戦術用途を意味する)が構想されていた。F-15E戦闘爆撃機に搭載するものであり、弾頭はW91核弾頭(核出力10-100kt)を予定していた。SRAM IIの開発中止とともに、こちらも開発中止となった。

外部リンク[編集]