2A46 125mm滑腔砲
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2A46(ロシア語: 2А46)は、ソビエト連邦で開発された後装式滑腔砲。東側諸国の第3世代主力戦車における戦車砲のデファクトスタンダードとなっている。なお2A46とはロシア軍制式のGRAUコードであり、企業(現在は第9連邦国営単一企業)側の呼称はD-81TMとなっている。
本砲は、T-62で採用された2A20/21 115mm滑腔砲の後継機種として開発された。火力強化のため大口径化したほか、自動装填装置も新型化された。2A20/21において採用されていた“コルジナ”自動装填装置は、可動部の動作範囲が大きい垂直方式を採用していたために乗員を死傷させる事故を多発させたことから、2A46では、可動範囲の狭いドラム方式を採用した新型の“カセトカ”自動装填装置が導入された。“カセトカ”においては、砲弾と装薬がドラムに収容されており、ドラムが回転して弾薬を装填位置に移動させたのち、アームが砲弾・装薬をそれぞれすくい上げて、閉鎖機内に装填する。装填プロセスの所要時間は弾薬の位置により異なり、3〜18秒である。なお、2A46Mではガンランチャーとしての性格も備えており、9M119対戦車ミサイルを運用することができる。
2A46MはT-64・T-72、2A46M-1はT-80、2A46M-4はT-90に搭載されているほか、旧東側諸国で開発された主力戦車においても、多くが本砲の系列機種を採用した。
諸元・性能
諸元
作動機構
- 砲尾: 水平鎖栓式閉鎖機
- 砲架: 車載砲
性能
- 薬室圧力: 500 MPa (73,000 psi)
- 初速: 1,700〜1,800メートル毎秒(砲弾により変化)
- 最大射程: 2,120 m (直接照準; APFSDS)、10,000 m (間接照準; HEF)
砲弾・装薬
- 弾薬: 分離装薬筒
参考文献
- ATEN (2008年). “2A46 / D-81TM” (英語). 2011年10月2日閲覧。