2010年バンクーバーオリンピックのスキージャンプ競技

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ウィスラー・オリンピック・パーク

2010年バンクーバーオリンピックスキージャンプ競技(2010ねんバンクーバーオリンピックのスキージャンプきょうぎ)は2月12日から22日までの競技日程でウィスラー・オリンピック・パークで開催された。ノーマルヒル個人の予選は今大会で唯一開会式前に実施された。

競技日程[編集]

競技時間は太平洋標準時。日本とバンクーバーとの時差は17時間である。

大会日 日時 競技開始 競技終了 種目 ラウンド
第1日 2010年2月12日 10:00 11:05 ノーマルヒル個人 予選
第2日 2010年2月13日 9:45 11:25 ノーマルヒル個人 決勝
第8日 2010年2月19日 10:00 11:05 ラージヒル個人 予選
第9日 2010年2月20日 11:30 13:10 ラージヒル個人 決勝
第11日 2010年2月22日 10:00 11:55 ラージヒル団体 予選・決勝

競技の結果[編集]

岡部孝信は代表に選ばれたが、出場機会がなかった。

ノーマルヒル[編集]

順位 国・地域 選手 1本目 2本目 得点
得点 飛距離 得点 飛距離
1 スイス スイス シモン・アマン 135.5 105.0m 141.0 108.0m 276.5
2 ポーランド ポーランド アダム・マリシュ 132.5 103.5m 137.0 105.0m 269.5
3 オーストリア オーストリア グレゴア・シュリーレンツァウアー 128.0 101.5m 140.0 106.5m 268.0
4 フィンランド フィンランド ヤンネ・アホネン 129.5 102.0m 133.5 104.0m 263.0
5 ドイツ ドイツ ミヒャエル・ウアマン 133.0 103.5m 129.5 102.0m 262.5
6 スロベニア スロベニア ロベルト・クラニエッツ 129.0 102.0m 130.5 102.5m 259.5
7 スロベニア スロベニア ペテル・プレヴツ 124.0 100.0m 135.0 104.5m 259.0
8 オーストリア オーストリア トーマス・モルゲンシュテルン 130.0 102.0m 128.5 101.5m 258.5
9 ノルウェー ノルウェー アンデシュ・ヤコブセン 123.5 99.5m 133.5 104.0m 257.0
10 ドイツ ドイツ マルティン・シュミット 123.0 99.5m 133.0 103.5m 256.0
15 日本 日本 伊東大貴 125.0 100.5m 124.5 100.0m 249.5
17 日本 日本 葛西紀明 120.5 99.0m 124.0 100.5m 244.5
34 日本 日本 竹内択 110.5 94.5m 2本目に進めず 110.5
37 日本 日本 栃本翔平 108.5 93.5m 2本目に進めず 108.5

ラージヒル[編集]

  • 実施日・2月20日
  • コースの要件
    • K点・125m
    • ヒルサイズ・140m
  • ノーマルヒルを制したアマンがまたしても一、二本目ともに最長不倒を飛んで圧勝、2度目のオリンピック2冠を達成した。合計4個の金メダルはジャンプ史上最多。
  • FIS公式記録:個人ラージヒル
順位 国・地域 選手 1本目 2本目 得点
得点 飛距離 得点 飛距離
1 スイス スイス シモン・アマン 144.7 144.0m 138.9 138.0m 283.6
2 ポーランド ポーランド アダム・マリシュ 138.1 137.0m 131.3 133.5m 269.4
3 オーストリア オーストリア グレゴア・シュリーレンツァウアー 125.4 130.5m 136.8 136.0m 262.2
4 オーストリア オーストリア アンドレアス・コフラー 127.2 131.5m 134.0 135.0m 261.2
5 オーストリア オーストリア トーマス・モルゲンシュテルン 123.6 129.5m 123.1 129.5m 246.7
6 ドイツ ドイツ ミヒャエル・ノイマイアー 122.5 130.0m 123.0 130.0m 245.5
7 チェコ チェコ アントニン・ハイエク 119.4 128.0m 121.2 129.0m 240.6
8 日本 日本 葛西紀明 105.7 121.5m 133.5 135.0m 239.2
9 スロベニア スロベニア ロベルト・クラニエッツ 99.3 118.5m 134.4 135.5m 233.7
10 オーストリア オーストリア ウォルフガング・ロイツル 124.1 129.5m 106.2 121.5m 230.3
20 日本 日本 伊東大貴 95.6 117.0m 121.3 128.5m 216.9
37 日本 日本 竹内択 83.9 110.5m 2本目に進めず 83.9
45 日本 日本 栃本翔平 73.4 105.5m 2本目に進めず 73.4

ラージヒル団体[編集]

  • 実施日・2月22日
  • コースの要件
    • K点・125m
    • ヒルズサイズ・140m
  • 二本目に進出できるのは一本目上位8チームのみである。
  • ワールドカップ総合で2位から5位までを占めるオーストリアが前評判通り圧倒的な力を見せて金メダルを獲得した。
  • FIS公式記録:団体ラージヒル
順位 国・地域 選手 1本目 2本目 得点
得点 飛距離 得点 飛距離
1 オーストリア オーストリア ウォルフガング・ロイツル 140.4 138.0m 141.8 138.5m 1107.9
アンドレアス・コフラー 126.1 132.0m 138.6 142.0m
トーマス・モルゲンシュテルン 135.9 135.5m 135.0 135.0m
グレゴア・シュリーレンツァウアー 144.9 140.5m 145.2 146.5m
2 ドイツ ドイツ ミヒャエル・ノイマイアー 135.6 137.0m 134.7 136.5m 1035.8
アンドレアス・ヴァンク 120.3 128.5m 141.7 139.0m
マルティン・シュミット 119.9 128.0m 106.6 122.0m
ミヒャエル・ウアマン 133.5 135.0m 143.5 140.0m
3 ノルウェー ノルウェー アンデシュ・バーダル 118.4 128.0m 117.1 127.0m 1030.3
トム・ヒルデ 118.5 127.5m 141.7 139.0m
ヨハン・レメン・エベンセン 126.7 131.5m 122.1 129.5m
アンデシュ・ヤコブセン 140.4 138.0m 145.4 140.5m
4 フィンランド フィンランド マッティ・ハウタマキ 129.8 133.5m 123.5 130.0m 1014.6
ヤンネ・ハッポネン 120.3 128.5m 142.2 139.0m
カッレ・ケイツリ 108.4 123.0m 126.6 132.0m
ハッリ・オッリ 131.7 134.0m 132.1 134.5m
5 日本 日本 伊東大貴 122.1 129.5m 130.8 133.5m 1007.7
竹内択 113.4 125.5m 122.1 129.5m
栃本翔平 118.4 128.0m 126.6 132.0m
葛西紀明 130.8 133.5m 143.5 140.0m
6 ポーランド ポーランド ステファン・フラ 122.2 129.0m 118.5 127.5m 996.7
ルカシュ・ルトコウスキー 108.4 123.0m 118.5 127.5m
カミル・ストッフ 116.2 126.5m 132.6 134.5m
アダム・マリシュ 137.2 136.5m 143.1 139.5m
7 チェコ チェコ アントニン・ハイエク 121.2 129.0m 134.0 135.0m 981.8
ロマン・コウデルカ 124.3 131.0m 134.4 135.5m
ルカシュ・フラヴァ 112.5 125.0m 114.3 126.0m
ヤクブ・ヤンダ 119.4 128.0m 121.7 129.0m
8 スロベニア スロベニア プリモジュ・ピクル 109.2 124.0m 102.1 119.5m 958.8
ミトヤ・メツナル 114.7 126.5m 124.3 131.0m
ペテル・プレヴツ 127.1 132.0m 118.0 127.5m
ロベルト・クラニエッツ 121.2 129.0m 142.2 139.0m

各国メダル数[編集]

国・地域
1 スイス スイス 2 0 0 2
2 オーストリア オーストリア 1 0 2 3
3 ポーランド ポーランド 0 2 0 2
4 ドイツ ドイツ 0 1 0 1
5 ノルウェー ノルウェー 0 0 1 1

その他選手[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]