髄膜炎菌

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髄膜炎菌
Neisseria meningitidis.jpg
Neisseria meningitidis
分類
ドメイン : 真正細菌 Bacteria
: プロテオバクテリア門
Proteobacteria
: βプロテオバクテリア綱
Beta Proteobacteria
: ナイセリア目 Neisseriales
: ナイセリア科 Neisseriaceae
: ナイセリア属 Neisseria
: 髄膜炎菌 N. meningitidis
学名
Neisseria meningitidis
Albrecht & Ghon 1901

髄膜炎菌(ずいまくえんきん、Neisseria meningitidis)とは、主に髄膜炎を生じる細菌淋菌と同じナイセリア属グラム陰性の双球菌。5度以下の低温では不活化(死滅)してしまう。治療にはペニシリン抗生物質が有効。

髄膜炎はアフリカ中東を中心に流行し、特にメッカへの巡礼(ハッジ)において流行することが多いため、参加する場合は接種が、ハッジ(大巡礼)では査証取得に必須、ウムラ(小巡礼)では推奨。アフリカでは髄膜炎ベルトと呼ばれるように、サハラ以南を中心に流行地帯がある。それ以外の地域も散発的に発生するため、一般論としては、予防接種を終了してからの渡航が賢明であろう。また米国英国の学校に入学(特に入寮)する際に接種証明が求められることが多い。多くの州では努力義務、または免債書類に署名。日本国内で接種する場合は髄膜炎菌ワクチン個人輸入を取り扱う医療機関で申し込む。また、感染者と多く接する医療関係者には抗生物質の予防投与が行われることもある。

予防[編集]

髄膜炎菌性髄膜炎に対する予防接種がある。コンジュゲート(MCV4)とポリサッカライド(MPSV4)との2種類がある。2歳未満には、原則として投与しないが、どうしても必要な理由がある場合には生後3ヶ月から2歳未満にはMCV4の接種をしても良い。2歳以上の小児には基本的にMCV4が推奨されているが、近年、ギラン・バレー症候群の報告例(因果関係未証明)があったため、MCV4をためらいMPSV4を選択する親や医療従事者が多いようである。なお、思春期以降は従来通りMPSV4を投与するのがよいとされる。上述、流行地域への渡航の際はMPSV4が一般的である。 予防接種は1回接種であるが、効果発現までおよそ2週間かかるので、現地での接種はあまりよい選択肢とは言えない。日本でも取扱い医療機関が10箇所近くある。

外部リンク[編集]