飛鳥夕映え

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

王朝ロマン[1]飛鳥夕映え ー蘇我入鹿ー』(あすかゆうばえ そがのいるか)は宝塚歌劇団月組[1]によって上演された作品。15場[1]。ラテンファンタジー『タカラヅカ絢爛II[1]』も併演された。2004年6月25日から8月9日[1](新人公演は7月27日[2])に宝塚大劇場、2004年9月3日から10月10日[1](新人公演は9月14日[2])に東京宝塚劇場で上演された。作は柴田侑宏[1]、演出は大野拓史[1]で本作品が大劇場演出家デビュー作となった。

トップスター彩輝直の大劇場お披露目公演であり、娘役トップの映美くららの退団公演となった。 さらに、貴城けい瀬奈じゅん大空祐飛の同期3人の役代わりでも話題となった。

あらすじ[編集]

630年代後半。飛鳥では大和朝廷の大臣・蘇我蝦夷箙かおる)が権力を振るっていた。そんな蝦夷の息子である蘇我鞍作(蘇我入鹿)(彩輝直)も将来を有望され立派に成長していた。鞍作は皇后(宝皇女(夏河ゆら))の弟・軽皇子貴城けい瀬奈じゅん)や蘇我分家の長子・蘇我石川麻呂大空祐飛貴城けい)、中臣鎌足瀬奈じゅん貴城けい大空祐飛)らと共に学問所(学堂)で唐について学んでいた。その学問所の中でも特に優秀な鞍作と鎌足だったが、蘇我本家嫡子で家柄も良い鞍作のことを家柄の後押しのない鎌足は疎ましく思っていた。ある日、幼馴染でもある瑪瑙(映美くらら)と出会う。久しぶりの再会を果たした2人は互いに想い合う。

645年、宝皇女が新帝に即位し皇極帝となる。皇極帝即位の日に鞍作は蝦夷の後任として大臣に就任する。鎌足はそんな鞍作を陥れるため前々から練っていた策を実行に移し始める。

645年初夏、鞍作は瑪瑙を自らの正式な妻として迎え入れ、2人の間には穏やかな時間が流れていた。鞍作のかねてより念願だった朝鮮三国の使者を迎える儀式が近づく。しかし、鞍作は大きな不安を感じていた。そして儀式の当日、鞍作を悲劇が襲う。

スタッフ[編集]

宝塚大劇場公演のデータ

主な配役[編集]

「()」は新人公演。

参考資料:大劇場キャスト(宝塚公式)東京キャスト(宝塚公式)

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j 100年史(舞台) 2014, p. 188.
  2. ^ a b 100年史(舞台) 2014, p. 314.
  3. ^ a b c d e f g h i 100年史(人物) 2014, p. 212.
  4. ^ a b c d e f g h 100年史(人物) 2014, p. 213.

参考文献[編集]

  • 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(舞台編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14600-3 
  • 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(人物編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14601-0 

外部リンク[編集]