電球形蛍光灯

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電球形蛍光灯

電球形蛍光灯(でんきゅうがたけいこうとう)とは白熱電球用ソケットに直接装着して使用できる蛍光灯である。蛍光灯器具同様のインバータ点灯回路と小型の蛍光灯を曲げたものを一体化し、白熱電球用口金を備えてそのまま白熱電球器具で使用できる形状にしたものが市販されている。

世界的に低消費電力を武器に白熱電球からの置き換えが進められているが、登場しつつあるLED照明の低価格化との関係や脱水銀の動きの影響が注目される。

目次

[編集] 特徴

  • 一般蛍光灯と同様に光量のわりに消費電力が低い[1]ので長時間連続で点灯する用途に向いているが、点滅を繰り返す用途には不向きである。発光効率では15lm/Wの白熱電球に対して60-70lm/Wである。
  • 長寿命である。2008年発売のもので寿命は6000~13000時間。
  • 白熱電球の口金形状や灯屋形状に合わせた製品が販売されており、簡単に置き換えられるようになっている。
  • 点灯までに少しだけ時間が掛かるものが多い。

[編集] 歴史

第一次石油ショックを受け、1973年に「ワット・マイザー」という高効率蛍光管を発明したエドワード・ハマー(Edward E. Hammer)が率いるゼネラル・エレクトリックの開発チームが1976年に二重らせん構造の電球形蛍光灯を発明したとされる[2]が製造工程への巨額投資を見送り商品化されなかった。

その後、1980年7月に東芝が世界初の電球形蛍光灯を発売した[3]1984年には密閉形ガラスグローブ、電子点灯回路を組み込んで軽量化した商品を発売した。それからも従来の白熱電球と同様に使用できるよう明るさの向上、コンパクト化が図られより軽量なインバータによる点灯回路を採用した方式も商品化された。またE17形器具に使えるミニタイプや電子回路はチップ化しを口金部分に収納させることにより形状が従来の電球とほぼ同一になり、重量も約60gになっている。

[編集] 白熱電球から交換した場合の利点

蛍光灯の特徴により白熱電球に比べて長寿命、省電力。白熱電球比約20-25%の消費電力で同等の照度が得られ、結果として発熱も少ない。

1球当たりの価格は高いが、長寿命や省電力によって長期間使用では安く済むことが多い。大手メーカー製品は800円程度からあるが、主に中国や東南アジア製の低価格なものが100円ショップで売られていることもある。最近では白熱電球比20%を切る消費電力の商品も発売されており、電力料金節減の面からも利点が増している。

誕生当初の蛍光灯特有の青っぽい発色とは異なり現在の蛍光灯はできるだけ自然な色合いに近づけた発色特性のものもあり、多くが電球色、昼光色、昼白色といった3種類ほどの色調を揃えていて用途や好みに応じて選ぶことができる。

[編集] 白熱電球からの切替を促す世界的な動き

地球温暖化を防ぐ観点から電力消費が大きく寿命が短いという欠点を持つ白熱電球の生産・販売を今後一切せず、電力消費が小さく長寿命の電球形蛍光灯への切替をメーカー及び消費者に促す動きが世界的に広がっている。特に米国フランスオーストラリアでは白熱電球の生産と販売を今後、法律で禁止する事が決まり、日本国内において、経済産業省環境省が白熱電球の生産と販売を終了して電球形蛍光灯のみを生産する事を電機メーカー各社に要請していく旨を2007年11月に申し合わせている。

また、2008年4月には東芝ライテックが2010年度を目処に白熱電球生産・販売の完全終了を決定した。パナソニック(旧・松下電器産業)も、その後を追うようにして白熱電球の生産は困難・特殊用途への対応だけに限定することとして点滅耐性を高めた電球形蛍光灯の生産量を増やす方針を発表した[4]

[編集] 白熱電球から交換した場合の欠点

蛍光灯の特徴により、特殊なものを除けば頻繁に点滅を繰り返すと寿命が低下する。なお近年の製品では電源投入時に即点灯せずに0.5秒ほどの電極予熱時間を確保することにより点滅耐性を向上させたものが主流であり、一部では点滅寿命が3万回を超えるものもある。

メーカや製品によって点灯するまでの時間に差があり、点灯時間の遅い製品ではトイレ等で使用した場合、体感上気になる場合がある。パナソニックは2008年6月に蛍光管内に小型の白熱電球を収めてハイブリッド点灯と呼ぶ方式を採用している。室温25℃では点灯後約1秒で60%の明るさ、60秒後に90%を得ている。ただし室温5℃ではそれぞれ30%と65%となる[5]

点灯直後や低温時には比較的照度が低い。電子回路を内蔵しているため、調光回路などの白熱電球の特性を利用した回路を備えた器具には対応した電球形蛍光灯が必要である。

[編集] 環境への配慮

従来の白熱電球では含まれていなかった水銀が2008年現在販売されている電球形蛍光灯には使われているため、水銀を使用する電池が避けられ半田から鉛が除かれたように今後電球形蛍光灯が廃棄物となった時の環境への影響を考えて脱水銀の対象に加えられることも考えられる。

[編集] 無電極タイプ

無電極タイプはより長寿命で頻繁な点滅の繰り返しにも対応するが、非無電極タイプに比べると高価である。

[編集] 形状

ここではガラス球部分の形状種別で日本工業規格(JIS)C7710を用い分類。

  • A形 一般電球形状
  • D形 発光管露出形状
  • G形 ボール電球形状
  • T形 円筒型電球形状
  • R型 レフ形

[編集] 主なメーカー、ブランド名

[編集] その他

白熱電球と同じ大きさのE26口金タイプは、2004年に登場した。ま、E17口金タイプは白熱電球より大きいため、器具によっては使用できない。

1998年に登場したU字型をしたタイプ(T形)は高所での交換がし易いように開発されたが、密閉型器具だとフタが閉まらないという欠点があったため最近ではあまり売られていない。メーカーによっては販売をやめたところもある。

[編集] 注記

  1. ^ 力率がかなり低い為に実際には2倍程度の電流を必要として電力網に負担をかけるとするレポートがある([1])。
  2. ^ http://news.zdnet.com/2100-9595_22-160128.html
  3. ^ 世界初の電球形蛍光ランプ「ネオボール」
  4. ^ 2008年7月発売の「パルックボールプレミアQ」シリーズ以降は全て「パナソニック」ブランド
  5. ^ "業界初「ハイブリッド点灯方式」実現". パナソニック (2008-06-09). 2009-05-08 閲覧。

[編集] 関連項目